かぶれの世界(新)

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田舎暮し雑感11春(4)

2011-05-25 12:25:07 | 日記・エッセイ・コラム

ぐずぐずした天候が数日続いたが今日は五月晴れで爽やかだ。もう春じゃなくなった。連休明けに妹が帰ってきて1週間滞在した。その頃満開だったつつじは散り、シャクヤクの花が枝も折れよと咲いたのも束の間で、このところの雨でみじめな姿になった。今はサツキが満開でバラもあでやかな花をつけている。

連休直前に隣のオバサンからゼンマイの卵とじとタケノコの煮付けを頂いた。こういう季節感のある料理は珍しくておいしく頂いたが、何しろ独り暮らしで食べきれず3食続けて食べやっと消化できた。贅沢言っちゃいけないが、口の中に植物特有のアクのような味覚が残った。

家内の妹から頂いた京都のお土産のお裾分けでお返しすると、そのオバサンの孫から松山名物の饅頭をお返しで頂いた。この延々と続くお返しの交換がなんとも田舎の生活らしい。

昨日母を見舞った後、松山市内のホテルで地元の銀行が主催したセミナーに参加した。リーマンショックを予測し世界トップの業績を上げているという証券会社のアナリストが講師で世界経済を語るというものだった。内容はG7主導からG20が決める世界経済に向かう、新しいあり方に変るというものだが、それではどこに行くかというと具体性がなく当たり障りのないものだった。

リーマンショックで失った損失をどこまで取り戻したか、情報交換する老婦人二人の会話が後ろから聞えて思わず耳をそばだてた。講師の話より面白い。田舎訛でこの話題を聞くと何か深刻さを感じなくなるから不思議だ。いずれにしろ田舎で直に話を聞く機会のない私には刺激的で、講演後に色々と質問させてもらった。内容云々よりそういう会話が出来ること自体が嬉しかった。

講演の前に少し時間があったので繁華街のある大街道を散歩した。平日の昼間なので人通りはそれほど多くはないのだが、数年前に感じたシャッター街の寂れた感じはしなかった。昨日のニュースによると、昨年松山市を訪れた観光客は前年比12%増の588万人で今年もそれほど悪くないらしい。高速道路の値下げとドラマ「坂の上の雲」の効果が寄与したそうだ。

一方で、四国全県で交通事故が急増していると連休明けのローカルニュースが報じていた。倍増する勢いで増えており、特に香川県は人口当たりの事故が全国ワースト、ここ愛媛県でも急増して交通安全週間を延長して対応と伝えていた。東京や名古屋が交通事故を減らす対策を打ち効果をあげているというニュースを聞くと、この観光客増と交通事故増は全国のトレンドとは逆だ。ある意味この地方のエネルギーを感じるが、本当はどうなのだろうか。

今週の日曜日に久しぶりに田舎のバドミントン大会「南予オープン」に参加して楽しんだ。最近膝の調子がよくなり体調は悪くなかったのだが、成績はいつものように予選リーグ1勝2敗で終った。勝てそうなゲームをパートナーと息が合わず落としたのは少し残念。でも、くじ引きで参加賞としてユニフォームを貰ったので満足。

田舎暮しも残り少ない、後1ヶ月弱で東京に戻る予定だ。母は小康を保っている。今気になるのは梅雨時の田畑の手入れと実家の管理だ。昨年夏が明けて実家に戻った時、雑草に囲まれた荒屋の様に見え、家の中は湿気で傷みかかっていた。庭や田畑は背丈以上もある雑草で荒れ放題。あの時のショックは忘れられない。今回どう手当てをしておくか頭を捻っているが、今のところ名案が浮かばない。■

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