大10同好会

普通の高齢者の生活と情報

広中平祐先生(土井)

2006年05月23日 11時37分38秒 | Weblog
文化勲章受賞者で元山口大学学長の広中先生は柳井高校の先輩で弟は同級生でした。
卯之助という名前で我々はウーちゃんと呼んでいました。
父君は大きな呉服商でしたが、満鉄への巨額投資が裏目に出て倒産、衣料品の行商をして子供を育てられました。
私の実家にもよく来られ、当時ニューヨークに居られた平祐先生から来た絵葉書を見せたり、世間話をしたりしていましたが交通事故で亡くなられました。
先生の著書「科学の知恵心の智慧」は興味深く読みました。
その内容の一部、母君は全く、所謂教養は無かったが、先生が疑問に思うことを尋ねると、自分では分らないので、近所の物知りに聞いて呉れたり、お寺の住職やその他適切な人の所へ連れて行って疑問の解決を助けて呉れたそうです。
また、直接役に立ちそうもないことを一所懸命勉強して何になるのか、については、もの事を深く研究し、考えを深めることによって得られた力は、学問の分野のみならず、社会生活その他全ゆる分野で判断や決断を迫られた時に、より的確な結論を導くことに役立つと説いておられます。
短絡的な事件の多い昨今、教育の充実が望まれます。