大10同好会

普通の高齢者の生活と情報

ビール考(土井)

2006年05月30日 08時16分07秒 | Weblog
ひさかたの(光)、ぬばたまの(夜)、たらちねの(母)、あをによし(奈良)等古来我国には詩情豊かな枕詞があります。
ところで、ビールに掛かる枕詞は?と聞かれると、えっとなりますが「とりあえず」だといわれると何だと思うと同時に妙に納得してしまいます。
かつて、商研でだったか、ゼミでだったか名西先生に引率されて、(宇部興産と)協和発酵を見学した時、当時話題の新製品低発泡酒「ラビー」について質問した記憶があります。山本忠敬君が一緒でした。「ラビー」は世間に受け容れられず、発売間もなく泡と消えました。
あまり間違っていないと思いますが、私の感覚で振り返ってみると、圧倒的なシェアーを誇っていたアサヒに対して、キリンが三菱グループ挙げての指名購入と、顧客を、飲食店から一般家庭に方向転換するマーケッティングを成功させ、逆に独占に近いシェアーを獲得し長らく王座を維持した。そして又アサヒが「スーパードライ」の大ヒットによってまた逆転を果たした。
この間、タカラは新規参入するも、既存の壁を破れず、ビール部門をキリンに譲渡せざるを得なかった。サントリーも参入したが、こと志と違って、低シェアーを余儀なくされているが、洋酒部門の利益のお陰で何とか持ちこたえている。
「ラビー」は消えたが世の中も変わって今では、発泡酒と第3のビールの合計出荷量が本来のビールを凌駕してしまった。
私事で恐縮ですが、ビールは出されるのは別として、自分で買うのは数年来「黒ラベル」だけ。各銘柄を試すも、発泡酒は結局口に合わず、第3のビールはサントリーの「スーパーブルー」になりました。