映画「猿の惑星:創世記ジェネシス」を見た。<★★★☆☆>
全く期待せずに見た映画だったが、
ま、そこそこだったかな。
ハリウッド系の映画のすごいところは
プロ野球とおなじだしプロのコピーライターと同じだが
不調であろうと「とりあえず塁にでる」ことだ。
そのワザが冴えた映画だと言えるだろう。
見どころは「サルの演技」。
これはちょっと目を疑う出来。
ただアメリカの「Independence」ものは極端で
サルも自主独立すれば、ロボットも自主独立するし、
地球に来訪した宇宙人すら独立するので、
途中で筋は見えてしまったけど、
最後の最後に、なるほどな、と思える結末があったが、
それは見てのお楽しみ。
ちなみにこの映画の副題のジェネシスは「創世記」の意味もあるが
この映画の中で遺伝子を操作して薬を作る会社が
ジェネシスというのだった。
これは上手いね。遺伝子のジェーンに、システムをあわせたというわけ。
こういう名前の会社、たぶんできるのではないか。
さて、以下は強烈なネタバレです。
ハリウッド・ストーリーテリングの
シナリオ解析術によるフォーマットのメモを自分のために。
ハリウッドストーリーテリング | |
田中 靖彦 | |
愛育社 |
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【Act1】
老人性痴呆治療薬の新薬開発に成功するも、
トラブルで開発中止となり、試験動物のサルを家に連れて帰る。
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【Act2】
前半。
サルが尋常でない知能を身につけていることが分かる。
老人性痴呆治療薬は父親に投与したところ圧倒的な効果があることがわかる。
【Mid Point】
人のように育てられたサルが自分自身のアイデンティティを悩む。
ペットの犬に対して牙を剥き、サルらしい強烈な威嚇を与える。
後半
家でトラブルを起こしサルが施設に収容される。
サルの社会の中で孤立する。
また老人性痴呆治療の効果が落ち、あらたな老人性痴呆治療薬の開発に入り成功する
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【Act3】
サルは新たに開発された老人性痴呆治療薬を仲間に。
サルは知能を発達させ、人間と戦い
民族自決的独立を果たす。
人は新たに開発された老人性痴呆治療薬の副作用が原因で
滅亡への道へ。
ゆえに地球は猿の惑星になる、だからジェネシス。