通でがんす

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(旧ブログタイトル:通じゃのう)

忘れちゃ困るぜ、G7

2023年05月19日 | まんが・テレビ・映画
やぁ!
オレの名前は竹尾ワッ太
(たけお ワッた)、
小学6年生。

でもオレ、
竹尾ゼネラルカンパニーという
会社の社長もやってんだ。

トライダーG7(ジーセブン)という
ロボットを使って仕事をする、
宇宙のなんでも屋なんだぜ。



↓無敵ロボ トライダーG7については、こちら↓

無敵ロボ トライダーG7





今日は、
無敵ロボ トライダーG7
についての話でがんす。





のちにガンプラが社会現象になり、
全3部作の映画が大ヒットした
『機動戦士ガンダム』。

しかし、放送当時は
玩具の売り上げが悪く、
視聴率も低迷しため、
全52話の予定が
43話で打ち切りとなった。

これを受けて、
中高生向けではなく、
子ども向け番組として
ガンダムの後に放送されたのが
『無敵ロボ トライダーG7』。


まず、視聴率をあげるため
どうしたか。

主人公は、勉強はできないけれど、
心優しく真っ直ぐな性格の男の子とし、
小学生社長という設定にした。

そこで、
竹を割ったような性格
というところから、
竹尾 ワッ太
という名前がつけられた。

また、ホームドラマで
いくことがきまり、
下町人情ロボットアニメ
として制作されたという。

それが形としてあらわれたのが、
トライダーの発進シーン。

ふつう、ロボットは
秘密基地から発進するのが常であるが、
トライダーの基地は
ふだん子供たちの遊び場になっている
公園の地下にあって、
顔の上半分だけが公園から出ている。




(大河原 邦男『メカニックデザイナーの仕事論』光文社新書 2015年 84ページ)


「毎度お騒がせして
申し訳ございません。
ただいまよりトライダー、
発進いたします。
危険ですから
白線の外までお下がりください」
のアナウンスとともに
公園がふたつに割れ、
トライダーが発進する。

そのトライダーを見た母親が
自分の子どもに、
「見てごらん。いつ見ても
凛々(りり)しい姿だね」という。

それまでのロボット物にはない
発進シーンで、
トライダーがそれだけ
町の人の生活に溶け込んでいる
ことをあらわしていた。

その甲斐あってか、
トライダーG7はサンライズ史上
最高の視聴率をとった作品
として記録されている。


つぎに、玩具が売れるための工夫を
どうしたか。




(『アニメック 第10号』ラ・ポート 1980年 43ページ)


「G7」の「7」から想像されるとおり、
基本形態のトライダーG7に、
トライダー・イーグル(戦闘機)、
トライダー・コスミック(宇宙船)、
トライダー・ビーグル(戦車)
の本体3パターン、
トライダー・ホーク(空)、
トライダー・マリン(海)、
トライダー・モビル(陸)
の頭部3パターンと、
全部で7つのパターンに変形できる。
(劇中未登場のものもあり)

トライダーは合体しない分、
変形を増やしたのだろう。

『ガンダム』の前番組
『無敵鋼人ダイターン3』は、
基本形態のダイターン3に、
ダイファイター、
ダイタンク
と、全部で3つのパターンにしか
変形できなかった。

その甲斐あって(?)、
玩具の売れ行きは好評だった。


ちなみに、
「G7」の「G」は、
アルファベットの7つめの文字、
グレート、
ジャイアント、
ガンバル
などの意味があったという。


そして、
ダイターン3、
ガンダム、
トライダーG7の3作品とも
メカニックデザインを手がけたのは
大河原 邦男(おおかわら くにお)
さんだった。



↓無敵ロボ トライダーG7については、こちら↓

「【第1話】無敵ロボ トライダーG7〔サンチャン〕」YouTube





【参考文献】

『栄光の80年代ロボットアニメ』タツミムック 2014年 94ページ






今日は、
無敵ロボ トライダーG7
について話をさせてもろうたでがんす。



ほいじゃあ、またの。
コメント
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