わしは、今から60年前の
1963(昭和38)年5月
に生まれたけぇ、今年で
60歳=還暦(かんれき)
を迎えるんじゃの。
でも、なんで60歳で
還暦=暦が還(かえ)るんじゃろ?
今日は、
還暦
についての話でがんす。
年始めに初詣に行くと
「今年の干支(えと)は○○」
と書いてある。
皆さんがふつうに考える「干支」は、
「十二支(じゅうにし)」のことで、
子(ね。鼠(ねずみ))、
丑(うし。牛)、
寅(とら。虎)、
卯(う。兎(うさぎ))、
辰(たつ。龍・竜(りゅう))、
巳(み。蛇(へび))、
午(うま。馬)、
未(ひつじ。羊)、
申(さる。猿)、
酉(とり。鶏(にわとり))、
戌(いぬ。犬)、
亥(い。猪(いのしし))
の、12種類の動物のよび名のこと。
しかし、本来の意味の干支は、
この十二支に
十干(じっかん)を
組み合わせたものをいう。
古代中国には、
すべてのものを
陰と陽の2つの要素に分ける
「陰陽説(いんようせつ)」と、
すべてのものは
木・火・土・金・水の
5つの要素からなる
「五行説(ごぎょうせつ)」
という思想があった。
このふたつを組み合わせて
「陰陽五行説」といい、
それを十干に当てはめた。
たとえば、「陰陽説」の
「陽」を「兄(え)」、
「陰」を「弟(と)」として、
「五行説」の「木」と組み合わせると、
「き(木)の兄(え)」、
「き(木)の弟(と)」
という組み合わせができる。
このようにして、
「陰陽説」の陰陽の2つと
「五行説」の
木・火・土・金・水の5つから
2×5=10、
次の10個の組み合わせが作られた。
甲(きのえ=木+兄)、
乙(きのと=木+弟)、
丙(ひのえ=火+兄)、
丁(ひのと=火+弟)、
戊(つちのえ=土+兄)、
己(つちのと=土+弟)、
庚(かのえ=金+兄)、
辛(かのと=金+弟)、
壬(みずのえ=水+兄)、
癸(みずのと=水+弟)、
十二支と十干を組み合わせていくと、
60個の組み合わせができる。
たとえば、阪神甲子園球場は、
完成した年が1924(大正13)年、
甲子(きのえね)の年。
十干の「甲」と
十二支の「子」は、
十干十二支の最初の組み合わせで
縁起がいいことから
「甲子園」と名づけられたという。
閑話休題(それはさておき)。
生まれて60年
(=干支が一回りする)がたって、
生まれた年の干支に還ってくることを
「還暦」というようになった。
還暦の祝いといえば、
赤い色の物を身につける
という風習がある。
赤い色は魔除けの効果があるとされ、
むかしは赤ちゃんの産着(うぶぎ)に
赤い色が使われていた。
そこから、
生まれ直しの意味がある還暦に
赤いちゃんちゃんこを着る
のが慣習となったという。
以下、余談。
「還暦」は60年だが、
その2回分の120年生きた祝いを
「大還暦」というそうじゃ。
いや~、むかしの中国の人が
考えることはでっかいよのう。
そういや、日本には
120歳まで生きた
泉 重千代(いずみ しげちよ)
さんという男性の方が
おられましたの。
(105歳説あり)
以下、さらに余談。
還暦=60歳=シニア。
映画館では、60歳以上は
1100円(もしくは1200円)
で映画を観ることができる。
イオンシネマ広島、
イオンシネマ広島西風新都は、
55歳以上で1100円じゃが。
今年はよぉけ(=たくさん)
映画を観るぞ!
以下、もひとつだけ余談。
ゴールデンウィーク直前の
追い込み時期に
体調を崩して丸2日寝込み、
仕事を1週間休んでしもうた。
この世に生まれて60年、
わしの気がづかんところで、
体が悲鳴をあげとったんじゃろう。
そういや、60歳(数え年で61歳)は
還暦でもあるんじゃが、
男性の本厄でもある。
体の調子に気をつけて、
日々の生活を送らんといけんの。
今日は、
還暦
について話をさせてもろうたでがんす。
ほいじゃあ、またの。
1963(昭和38)年5月
に生まれたけぇ、今年で
60歳=還暦(かんれき)
を迎えるんじゃの。
でも、なんで60歳で
還暦=暦が還(かえ)るんじゃろ?
今日は、
還暦
についての話でがんす。
年始めに初詣に行くと
「今年の干支(えと)は○○」
と書いてある。
皆さんがふつうに考える「干支」は、
「十二支(じゅうにし)」のことで、
子(ね。鼠(ねずみ))、
丑(うし。牛)、
寅(とら。虎)、
卯(う。兎(うさぎ))、
辰(たつ。龍・竜(りゅう))、
巳(み。蛇(へび))、
午(うま。馬)、
未(ひつじ。羊)、
申(さる。猿)、
酉(とり。鶏(にわとり))、
戌(いぬ。犬)、
亥(い。猪(いのしし))
の、12種類の動物のよび名のこと。
しかし、本来の意味の干支は、
この十二支に
十干(じっかん)を
組み合わせたものをいう。
古代中国には、
すべてのものを
陰と陽の2つの要素に分ける
「陰陽説(いんようせつ)」と、
すべてのものは
木・火・土・金・水の
5つの要素からなる
「五行説(ごぎょうせつ)」
という思想があった。
このふたつを組み合わせて
「陰陽五行説」といい、
それを十干に当てはめた。
たとえば、「陰陽説」の
「陽」を「兄(え)」、
「陰」を「弟(と)」として、
「五行説」の「木」と組み合わせると、
「き(木)の兄(え)」、
「き(木)の弟(と)」
という組み合わせができる。
このようにして、
「陰陽説」の陰陽の2つと
「五行説」の
木・火・土・金・水の5つから
2×5=10、
次の10個の組み合わせが作られた。
甲(きのえ=木+兄)、
乙(きのと=木+弟)、
丙(ひのえ=火+兄)、
丁(ひのと=火+弟)、
戊(つちのえ=土+兄)、
己(つちのと=土+弟)、
庚(かのえ=金+兄)、
辛(かのと=金+弟)、
壬(みずのえ=水+兄)、
癸(みずのと=水+弟)、
十二支と十干を組み合わせていくと、
60個の組み合わせができる。
たとえば、阪神甲子園球場は、
完成した年が1924(大正13)年、
甲子(きのえね)の年。
十干の「甲」と
十二支の「子」は、
十干十二支の最初の組み合わせで
縁起がいいことから
「甲子園」と名づけられたという。
閑話休題(それはさておき)。
生まれて60年
(=干支が一回りする)がたって、
生まれた年の干支に還ってくることを
「還暦」というようになった。
還暦の祝いといえば、
赤い色の物を身につける
という風習がある。
赤い色は魔除けの効果があるとされ、
むかしは赤ちゃんの産着(うぶぎ)に
赤い色が使われていた。
そこから、
生まれ直しの意味がある還暦に
赤いちゃんちゃんこを着る
のが慣習となったという。
以下、余談。
「還暦」は60年だが、
その2回分の120年生きた祝いを
「大還暦」というそうじゃ。
いや~、むかしの中国の人が
考えることはでっかいよのう。
そういや、日本には
120歳まで生きた
泉 重千代(いずみ しげちよ)
さんという男性の方が
おられましたの。
(105歳説あり)
以下、さらに余談。
還暦=60歳=シニア。
映画館では、60歳以上は
1100円(もしくは1200円)
で映画を観ることができる。
イオンシネマ広島、
イオンシネマ広島西風新都は、
55歳以上で1100円じゃが。
今年はよぉけ(=たくさん)
映画を観るぞ!
以下、もひとつだけ余談。
ゴールデンウィーク直前の
追い込み時期に
体調を崩して丸2日寝込み、
仕事を1週間休んでしもうた。
この世に生まれて60年、
わしの気がづかんところで、
体が悲鳴をあげとったんじゃろう。
そういや、60歳(数え年で61歳)は
還暦でもあるんじゃが、
男性の本厄でもある。
体の調子に気をつけて、
日々の生活を送らんといけんの。
今日は、
還暦
について話をさせてもろうたでがんす。
ほいじゃあ、またの。