（撮影日：2013年5月18日
福山ばら祭会場にて）
今から50年前の
1972年4月7日（金）午後7時、
『帰ってきたウルトラマン』
の後番組である
『ウルトラマンA（エース）』の
放送が始まった。
この「ウルトラマンA」。
もともとのタイトルが、
「ウルトラマンA」でなく
「ウルトラA」だったのは
ご存じじゃろか？
↓ウルトラマンAについては、こちら↓
「ウルトラマンA(エース) 」円谷ステーション
円谷プロ制作による
ウルトラシリーズ。
「ウルトラ」シリーズ
といわれるとおり、
そのタイトルは
「ウルトラ」という言葉に
他の言葉を足したものだった。
ウルトラ＋Q（キュー）＝ウルトラQ
ウルトラ＋マン＝ウルトラマン
ウルトラ＋セブン＝ウルトラセブン
という具合に。
「帰ってきたウルトラマン」は、
「ウルトラマン」が「帰ってきた」
という設定だったので、
新しく名前を作る必要はなかった。
「帰ってきたウルトラマン」
に続く新作も、
今までのパターンとおり決められた。
ウルトラ＋A
＝ウルトラA（ウルトラエース）
円谷プロのタイトル会議でも、
「ウルトラA」で了承された。
しかし、放送直前の3月になって、
「ウルトラA」から
「ウルトラマンA」に変更された。
なんでじゃろ？
これは”ウルトラA”という商標が、すでにオモチャ会社で登録済みであったことから発生した変更であり、以降、”ウルトラマン～”がシリーズの冠となる。
（『KODANSHA Official File Magazine ウルトラマンVOL.6 帰ってきたウルトラマン ウルトラマンA』講談社 2005年6月24日 27ページ）
そう。
「ウルトラA（ウルトラエース）」
という名前は
マルサンという玩具メーカーが
商標登録していたのだ。
その「ウルトラエース」は
あとで紹介するとして…。
（内山まもる『ウルトラマンA 完全復刻版』小学館 2004年 5ページ）
小学館の学習雑誌では、
新番組名が『ウルトラA』と紹介され、
（同上 6ページ）
第1話では『ウルトラA』だったものが、
（同上 23ページ）
第2話以降は『ウルトラマンA』
になっている。
…と書いておきながら、
当時、小学3年生じゃったわしは、
このあたりのことをまったく
覚えとらんかったりするんじゃが…。
また、「ウルトラマンA」でなく
「ウルトラA」で録音された
主題歌もある。
↓「ウルトラA」主題歌については、こちら↓
「ウルトラA（エース）」YouTube
…ところで、
マルサンが商標登録していた
「ウルトラエース」って、
どんなんじゃろ？
ウルトラエースとは、
マルサン商店（現：マルサン）
が販売したソフビ人形
「怪傑透明ウルトラエース」のこと。
マルサン商店のオリジナル商品
「ウルトラ怪獣シリーズ」のひとつで、
ヒーローという位置づけ。
ドイツの偉大なる科学者アインベック博士が実験中のアルファー液を誤って体中にあびてウルトラエースに変身。地球を攻撃してくる怪獣と戦い地球防衛軍を助ける。
マントを広げマッハ3のスピードで飛び廻る。そして体を休めるときとか身の危険を感じたときは、マントを頭からかぶって透明になってしまう。
（マルサン怪獣新聞より）
↓怪傑透明ウルトラエースについては、こちら↓
「ウルトラエース」ピクシブ百科事典
では、なぜ
「怪傑透明ウルトラエース」
なる商品が作られたのか？
それを説明する前に、
マルサン商店について
話をしておこう。
マルサン商店は、
1923年に設立された玩具メーカー。
1966年、『ウルトラQ』
『ウルトラマン』がテレビで放送された。
マルサン商店が発売したソフビ怪獣は、
第一次怪獣ブームに乗って
大いに売れた。
しかし1968年、
そのブームが下火になるころ、
マルサン商店は倒産。
翌69年、ブルマァクとして再生。
ウルトラシリーズの版権も
同社へ移った。
同じく69年に再生したマルサン商店は、
ウルトラシリーズの版権が
ブルマァクに移ってしまったため、
手持ちのものがない。
そこで、オリジナル商品の
開発を迫られた。
そこで出てきたのが
「ウルトラ怪獣シリーズ」であり、
「怪傑透明ウルトラエース」であった。
その「怪傑透明ウルトラエース」が
縁となって、円谷プロから
「A」「タロウ」「レオ」と
ミニソフビの版権を得て、
商品化したという。
↓ウルトラマンAについての関連記事は、こちら↓
ウルトラマンＡが福山にやってきた！
↓帰ってきたウルトラマンについての関連記事は、こちら↓
帰ってきたウルトラマンと3つの主題歌
今日は、
ウルトラエースは何者だ！？
について話をさせてもろうたでがんす。
ほいじゃあ、またの。
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