通でがんす

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(旧ブログタイトル:通じゃのう)

『映画手帳』1977年12月号(その6)催し案内

2022年01月26日 | 音楽


そのむかし、広島で出版されていた
月刊情報誌『映画手帳』。

この雑誌(1977年12月号)をもとに、
今から44年前、1977年12月の広島を
紹介しています。

前回は、
1977年のシングル26位から50位まで
について。


↓前回については、こちら↓

『映画手帳』1977年12月号(その5)1977年のベストヒット50(26位から50位まで)





今日は、
1977年12月の広島市内で行われた
コンサートなど催し案内
についての話でがんす。





12月1日(木)午後6時30分
中島みゆきコンサート
1,800~1,500円
見真講堂 夢番地



中島みゆきさんは1975年9月、
「アザミ嬢のララバイ」で
レコードデビュー。

同年10月の
「ポピュラーソング・コンテスト
(略称:ポプコン)」に
「時代」でグランプリを受賞。

1977年9月にリリースした
「わかれうた」は、
オリコンシングルチャート1位を獲得、
ミリオンセラーを記録した。

作詞家・作曲家としても、
研ナオコさんに「あばよ」(1976年)、
桜田淳子(さくらだ じゅんこ)さんに
「しあわせ芝居」(1977年)
などの曲を提供していました。


↓「しあわせ芝居」についての関連記事は、こちら↓

「しあわせ芝居」桜田淳子さん


会場となった
見真講堂(けんしんこうどう)は、
今の広テレ プラザ
(広島市中区中町6)が
あるあたりにあった会館。

「見真」は仏教の言葉で、
「智慧(ちえ)によって
真理を見きわめる」ことをいう。

2017年に休校となった
広島音楽高等学校は、
浄土真宗系の学校法人見真学園
によって創立された。





12月5日(月)午後1時、5時
ザ・ドリフターズショー
4,000~3,000円
郵便貯金会館 中国芸能



ザ・ドリフターズといえば、
『8時だョ!全員集合』。

土曜夜8時の本番(生放送)までに
どういう作業が行われていたか
というと…。

放送1週間前の木曜、
ドリフのメンバーとスタッフが集まって
ネタ作り会議を行う。

『8時だョ!』の見どころは
前半のコントだったので、
各人がアイデアを出し合う。

この会議は午後3時頃から始まって、
翌日の午前3時ころまで続いたという。

それが終わった後、
スタッフは大道具などの発注を行い、
本番前日の金曜に会場へ搬入する。

土曜の午前中に
ドリフのメンバーが会場入り、
リハーサルを行ったあと、
夜8時から本番。

『8時だョ!』のスタッフは
番組にかかりきりであるが、
ドリフのメンバーは空いた時間に
地方巡業を行っていた…という話を、
居作昌果『8時だョ!全員集合伝説』
(1999年)で読んだ記憶がある。
(間違っていたら、ごめんなさい)


余談じゃが…。

1974年に加入した志村けんさんが
「東村山音頭」で大ブレイクしたのが
1976年のことじゃったの。


会場となった郵便貯金会館は、
今の広島県立文化芸術ホール
(愛称:上野学園ホール)のこと。

ここは音響効果の良いホールとして
音楽関係者から評判が高い。


↓広島県立文化芸術ホールについては、こちら↓

上野学園ホール(広島県立文化芸術ホール)





12月6日(火)午後6時30分
南こうせつ ホールイン
ライブコンサート
2,300~2,000円
郵便貯金会館 中国新聞社



南こうせつさんといえば、
かぐや姫時代に
「神田川」「赤ちょうちん」「妹」
などのヒット曲がある。
(作詞:
喜多條 忠(きたじょう まこと)、
作曲:南こうせつ)


1977年には
「夏の少女」をリリース。

ウィキペディアによると、
この歌は同年にデビューした
アイドル歌手・
榊原郁恵(さかきばら いくえ)さんを
モデルにしているという。


余談じゃが…。

今では伝説といわれる
ロック&フォークのイベント
「広島ピースコンサート」を、
1986年から10年間続けられたのが
南こうせつさんと
山本コウタローさんじゃった。


さらに余談じゃが…。

かぐや姫時代には
テレビアニメ『海のトリトン』
の主題歌「海のトリトン」
(作詞/伊勢正三、作曲/南こうせつ、
歌/須藤リカ、南こうせつとかぐや姫)
にも関わっておられます。



(『ファンタジー・アニメアルバム 海のトリトン』少年画報社 1978年)


↓「海のトリトン」については、こちら↓

「「海のトリトン」須藤&かぐや姫」YouTube





12月17日(土)午後6時30分
アリス・リサイタル
2,500~2,000円
郵便貯金会館 夢番地



アリスは売れていない時代から
全国をくまなく回って、
年間300本ちかく(!)の
コンサートをしていたという。

そのせいか、友人やクラスメイトに
ファンも多かったので、
レコードを聞かせてもらっていた。
(「聞かされていた」と書くべきか?)

1975年「紫陽花」、
「今はもうだれも」、
1976年「帰らざる日々」、
「遠くで汽笛を聞きながら」…ときて、
1977年「冬の稲妻」が大ヒット。

1978年には、
日本人アーティストとして初めて
日本武道館3日間公演を成功させた。


「”冬の稲妻”が売れる前に、無謀にも武道館コンサートを決めたんです。で、目標を先に決めて、無理を承知で”行け!”という賭けでした。結果的に、この意気込みが功を奏したというか、エネルギーが一点に集中して”冬の稲妻”の大ヒットにつながったんだと思います」

(富沢一誠『フォークが聴きたい』徳間文庫 1999年)






12月19日(月)午後6時
第43回広島交響楽団定期演奏会
2,000~1,500円
郵便貯金会館 同協会



1963年、広島の演奏家によって
広島市民交響楽団が作られた。

1972年、
社団法人広島交響楽協会が設立され
中四国地方唯一の
プロオーケストラとして活動している。

1993年にJリーグが発足して
プロサッカークラブの
サンフレッチェ広島ができるまで、
広島の「プロ」といえば、
広島カープと広響しかなかった。


↓広島交響楽団については、こちら↓

広島交響楽団





12月24日(土)午後1時、4時
キャンディーズ77 さよならコンサート
4,000~3,000円
郵便貯金会館 中国芸能



「さよならコンサート」。
これがすべてを物語っている。

キャンディーズは1973年、
「あなたに夢中」でデビュー。

『8時だョ!全員集合』に
レギュラー出演し、
人気が高まっていた。

1977年7月17日、
日比谷野外音楽堂のコンサートで、
「私たち、9月で解散します」と
突然の解散宣言!

所属する渡辺プロと話し合いの結果、
解散は約半年後に先送りされることに。

翌78年4月4日、後楽園球場で
「ファイナルカーニバル」を行い、
4年半の活動に終止符を打つ。

解散宣言からファイナルカーニバル
までの間に行われたコンサートが、
キャンディーズ77 さよならコンサート
だった。


↓キャンディーズについての関連記事は、こちら↓

春といえばキャンディーズでしょう





12月25日(日)午後2時
中村雅俊コンサート
2,500~1,500円
郵便貯金会館 夢番地



中村雅俊(なかむら まさとし)さんは、
デビュー曲の「ふれあい」(1974年)、
「いつか街で会ったなら」、
「俺たちの旅」(以上、1975年)
といい歌を歌っておられますが、
わしゃ「白い寫眞館」(1974年)
が好きじゃの。


↓「白い寫眞館」については、こちら↓

「白い寫眞館 - 中村雅俊 (歌詞CC付)」YouTube


余談じゃが…。

1977年のNHK大河ドラマ
『花神(かしん)』には、
高杉晋作(たかすぎ しんさく)役で
出演されていました。


↓NHK大河ドラマ『花神』については、こちら↓

「高杉晋作の古事記演説」YouTube





12月26日(月)
午前11時、午後2時
ベイ・シティ・ローラーズ
フィルムコンサート
前売1,000円 当日300円高
郵便貯金会館 夢本舗



ベイ・シティ・ローラーズは、
イギリスのロック・バンド。

1975年にリリースした
「サタデー・ナイト」が大ヒット。


↓「サタデー・ナイト」については、こちら↓

「Bay City Rollers - Saturday Night (1976)TopPop」YouTube


「フィルムコンサート」は、
文字どおりコンサートの様子を撮影した
フィルムを、映画館やホールなどで
上映するイベントのこと。

今でいうところの
「ライブビューイング」
といえば分かってもらえるかの。

1977年といえば、
まだ家庭にビデオが普及しておらず、
ミュージックもなかった時代。

海外のアーティストが来日しても、
また日本のアーティストでも、
コンサートは東京・大阪など
主要都市で行うだけで、
地方ではお目にかかる機会が
少なかったころ。

フィルムコンサートは、そんな
コンサートをする機会が少ない場所で
行われていた。





12月27日(火)午後2時、6時
沢田研二スーパーステージ77
4,000~3,000円
郵便貯金会館 中国芸能



出ました!
わしが敬愛する歌手のひとりで、
スーパースターのジュリー。
(ジュリーは、
沢田研二(さわだ けんじ)さんの
ニックネーム)

1977年は「勝手にしやがれ」で、
日本レコード大賞を受賞されています。


↓「勝手にしやがれ」については、こちら↓

「沢田研二 勝手にしやがれ 第28回NHK紅白歌合戦 1977年12月31日」YouTube





今日は、
1977年12月の広島市内で行われた
コンサートなど催し案内
について話をさせてもろうたでがんす。


ほいじゃあ、またの。
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