通でがんす

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(旧ブログタイトル:通じゃのう)

祝! 八本松-白市 運転再開

2018年08月26日 | 日記
西日本豪雨(その10)

8月21日、八本松(はちほんまつ)駅-白市(しらいち)駅間、運転再開

行き先表示のない電車

9月9日、瀬野(せの)駅-八本松駅間が運転再開予定

台風20号余波

貨物列車は山陰本線経由で





【前回までのあらすじ】

先月の西日本豪雨で、広島県内各地は大きな被害を受けた。
JR在来線は、5つの路線のうち、3つの路線が長期間にわたって不通という異常事態に。

そのうちのひとつ、JR山陽本線は8月18日(土)、海田市(かいたいち)駅-瀬野間の運転を再開。
しかし瀬野駅-三原間は、いまだに不通のままである。








(『白市-八本松間 再開』中國新聞 2018年8月22日)

8月21日(火)、八本松駅-白市駅間(約15キロメートル)の運転が再開された。
7月6日の運休から46日ぶりの復旧。

これで、東広島市内の、八本松-寺家(じけ)-西条-西高屋(にしたかや)-白市の各駅間を電車で移動することができるようになった。
…が、今回の運転再開は部分的なもの。

東広島から西の広島方面へは、瀬野駅-八本松駅間が不通(9月中再開予定)、東の三原方面へは、白市駅-三原駅間が不通(10月中再開予定)のままという状態。
そのため、広島駅-東広島駅-三原駅間は新幹線での移動になる。

ほいじゃけぇ、いつもは通勤で広島駅-八本松駅間を利用しとるわしは、いまだに新幹線通勤なんじゃ。





参考までに、わしの通勤経路は…、



【平常時】

広島駅-(山陽本線)-八本松駅



【西日本豪雨後】

広島駅-(新幹線)-東広島駅-(代行バス)-八本松駅



【八本松駅-白市駅間、運転再開後】

広島駅-(新幹線)-東広島駅-(代行バス)-西条駅-(山陽本線)-八本松駅




という具合に、乗り換えが増え、待ち時間が増え、全体として通勤時間が増えるという状態になっとる。
…が、これくらいで文句を言うとっちゃいけん。

安芸郡坂町(さかちょう)に勤務する友人は一時期、朝4時ころ車で家を出て、大渋滞の国道31号線を通って通勤。
会社の駐車場で、家から持ってきた朝食をとったあと仕事という、とてもハードな毎日を送っとった。
道路の渋滞で会社に着く時間が読めんけぇ、早めに家を出るしかなかったんじゃの。

それに比べると、道路の渋滞で多少遅れることがあっても、ほぼ時刻どおりに出勤できる今のわしは、楽をさせてもろうとる方じゃ。





運転を再開した、八本松駅-白市駅間を走る電車は、それぞれの駅で折り返し運転をしている。





八本松駅は、上り下りと真ん中の3本の線路がある。
八本松-白市間の運転では、普段使わない真ん中の線路を使用することになるため、上り線路の上に仮設のホームの設置して、真ん中の線路から乗り降りできるようにしてある。





普段から白市駅止まりの電車が走っているため、「白市」の行き先表示はある。





ところが、八本松駅止まりの電車は走っていないため、「八本松」の行き先表示がない。
…ま、乗る人が限られとるけぇ、行き先表示なしでええんかもしれんが。

今、「乗る人が限られとる」と言うた。
ふつうであれば、山陽本線を利用すれば広島方面へも三原方面へも行くことができるのが、今はそれができん。
そのため、通勤や通学など、本当に鉄道が必要な人だけが利用しているという状態。
わしが利用する通勤時間帯でさえ、八本松駅着の3両編成の電車には指折り数えられるくらいの人しか乗っとらん。
ほいじゃけぇ、今は廃線対象路線に乗っているような気がして、とっても悲しい気持ちになってしまうんじゃ。

1日も早く、瀬野駅-八本松駅間の運転を再開して、広島駅-白市駅間を直通にして欲しいぞ!







(『山陽・呉線 広島方面再開』中國新聞 2018年8月23日)

…と言うとったら、八本松駅-白市駅間の運転が再開した翌22日(水)、「不通区間の瀬野駅-八本松駅間の運転が9月9日(日)に再開する」とのニュースが!

「えらいぞ、JR! よくやった!!」
…と喜びながらも、気になったのが、その時、西日本に向けて接近中じゃった台風20号。

「台風の大雨で土砂崩れが発生。それが原因で運転再開が延期になったら笑い話にもならんで」いう不安があったけぇの。
幸い、台風20号は広島県内には大きな被害をもたらすことなく通り過ぎた。

これで、9月9日の瀬野駅-八本松駅間の運転再開は確実じゃろう。





台風20号といえば、西日本に接近した23日(木)は、東広島駅発広島方面行の新幹線は19時19分発が最終というアナウンスがあったので、定時で仕事を切り上げて退社。

東広島駅では、わしと反対の、西条駅行きの代行バスに乗る人たちが、それほど広くない東広島駅のロータリーを囲むくらい並んでおられた。
あの方たちは、バスに乗るのにどのくらい待たれたんじゃろうか?

それにしても、台風接近の中、マツダスタジアムで対ヤクルト戦を強行したのには、驚いた。
ま、風が吹くくらいで雨は降っとらんかったしの。

新幹線からスタジアムを見ると、ほぼ満員というのが、また驚いた。
「おぉ、こんな日でも(試合を)よぉけぇ(=たくさん)見に来とてんじゃのう」

余談じゃが、マツダスタジアムは、新幹線や在来線の車窓から試合の様子が見える構造になっとる。

新幹線がスタジアム近くを通過した時は、6対0でヤクルトが圧倒的なリード。
「こんな日に(試合を)するけぇ(こんなに負けるん)よ」
と同じ職場の人と話をしていたら、9回の裏に丸選手の同点3ラン、鈴木選手の逆転サヨナラホームランで、今季最大の7点差をひっくり返して、8対9と奇跡の大逆転劇!
これまた、驚いた。

翌日(24日)の新聞によると、新幹線の運転打ち切りを受けて、野球観戦をあきらめて早々に球場を後にする人や、乗り損ねた人もおられたということじゃ。







(『山陽線貨物迂回 28日から開始へ』中國新聞 2018年8月25日)

山陽本線といえば、地域の旅客輸送もあるが、京阪神と中国・九州を結ぶ貨物列車も運行している。
山陽本線が完全復旧していない今は、トラックや船による代替輸送を行っているが、輸送量は通常の20パーセント弱程度という。
そこで、8月28日(火)から山陰本線をう回するルートで、名古屋と福岡からそれぞれ1日1往復で運行されることになった。

具体的には、伯備(はくびせん)線-山陰本線-山口線経由でう回運転する。
山陰本線の大半は非電化区間のため、ディーゼル機関車を使い、1両で貨車6~7両を牽引する。
これでも、輸送量は1パーセント程度の増加にとどまるという。

えぇ、たった1パーセント増えるだけ?
いつも、山陽本線ではどれだけ貨車を運んどったかというと、最大26両の貨車を1日約30往復していたそうじゃ。

ということは…、


山陽本線:26両×30往復×2=1,560両

山陰本線:7両×1往復×2=14両

 (注:往復なので2倍で計算しています)



おぉ、確かに1パーセント弱。
それでも、10月中の山陽本線の完全復旧まで、なんとかがんばって欲しいもんじゃ。





最後になりましたが、復旧作業に携わっておられる方々、ありがとうございます。
まだまだ暑い日が続きますが、安全第一での作業をお願いします。





↓JR西日本の復旧状況については、こちら↓

「西日本豪雨(平成30年7月豪雨)」に伴う運転計画・復旧状況について」JR西日本





↓貨物の山陰本線う回については、こちら↓

「山陰本線経由の貨物列車、28日運行開始 豪雨で不通の山陽本線を迂回」乗りものニュース





【参考文献】

『カープ観戦諦め帰宅』中國新聞 2018年8月24日






撮影日:2018年8月25日





今日は、8月21日から八本松駅-白市駅間で運転を再開したJR山陽本線について話をさせてもらいました。

ほいじゃあ、またの。
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