通でがんす

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(旧ブログタイトル:通じゃのう)

夕日に眠る 戦艦大和

2011年12月27日 | 広島の話題
「先日、大和ミュージアムに行った時、偶然じゃが、夕日をバックにした戦艦大和の写真を撮ることができたんじゃ。今日はその写真を紹介してみようかの」

「シロウトの撮った写真ですけぇ、そのつもりで見てやってください」







「こうやって見ると、大和の艦首って、意外と細いんじゃね」

「やっぱり宇宙戦艦ヤマトのイメージがあるけぇの」

「ヤマトの艦首には、波動砲が付いとるけぇね」

「大和の、艦首からバルバスバウにかけてのイメージは、聖悠紀(ひじり ゆき)の描くヤマトに似とるかのう」

「聖悠紀って?」

「お前、聖悠紀を知らんのか? あの有名な『超人ロック』なんかを描かれとるマンガ家じゃ」

「あぁ。お父さんに読ませてもろうた『スペクトラム学園』の作者じゃね」



↓聖悠紀については、こちら↓

電脳かば 聖悠紀オフィシャルサイト





「さっき言うた「バルバスバウ」って、何?」

「艦首の下の方、喫水線(きっすいせん)下の赤色の部分にある球状の突起で、球状艦首ともいうんじゃ」


球状艦首(バルバスバウ)

艦首の水線下に球状の突起をつけることで、速力27ノットで8パーセント以上の造波抵抗を減らすことができ、有効馬力の節約と航続距離の増大につながりました。
戦後、この球状艦首は、世界の大型タンカーから漁船に至るまで幅広く利用されています。

(『呉市海事歴史科学館大和ミュージアム 常設展示図録』2005年 株式会社ザメディアジョン)



「余談じゃが、この本の表紙も夕日をバックにした戦艦大和のCGじゃのう」




「ところで、「夕日に眠る 戦艦大和」というタイトルはどこから?」

「アニメ『宇宙戦艦ヤマト』のBGMに「夕日に眠るヤマト」というのがあるんよ。そこからつけさせてもろうたんじゃ。第1話「SOS地球!! 甦れ宇宙戦艦ヤマト」(脚本/藤川桂介)のラスト、以下のシーンでこのBGMが流れるんじゃの」


古代(弟)「おい、見てみろよ、あれを…」

赤さびた巨体に海藻をからませ、傾いたままの姿を見せている戦艦ヤマトがあった。

古代(弟)「あれがヤマトか?」

島「鉄屑にしか見えないじゃないか」

古代(弟)「あれが、どうやって地球を守るっていうんだ」

絶望的な目で見つめる進と大介。
夕陽の中で沈黙している戦艦ヤマト。

ナレーション「夕陽を浴びて、死んだように沈黙しているヤマト。しかしヤマトには、人類の明日への希望が託されているのだ。果たしてヤマトが、恐るべき力を発揮するのはいつか? ヤマトよ、250年の眠りから醒めて甦れ!」

(『宇宙戦艦ヤマト 全記録集 TVシナリオ版』1979年 株式会社オフィス・アカデミー)



「ちょっと説明が必要かもしれんが、脚本の中で「古代(弟)」とあるのは、古代進のことじゃ。第1話冒頭の冥王星海戦で出てくる兄の古代守は、「古代(兄)」と表記してあるんじゃの」





撮影日時:2011(平成23)年12月18日 16時45分から50分まで



↓大和ミュージアムについては、こちら↓

呉市海事歴史科学館 大和ミュージアム オフィシャルWebサイト



「今日は、夕日をバックにした戦艦大和について話をさせてもらいました」

「ほいじゃあ、またの」
コメント
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