通でがんす

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(旧ブログタイトル:通じゃのう)

金持神に会える街 五日市コイン通り(その1)

2011年02月23日 | 見て歩き
「この間、「御利益バッチリ!? 金持神社」という記事を書いたんで、コイン通りに見に行ってきたで」

「どうじゃった?」

「いや~、金持ちに関するものがよぉけぇ置いてあったで」





「今日は、コイン通りにある開運モニュメントについて調べてみようかの」


■金持開運福朗~開運招福 合格祈願

■金持かえる~福と財をむかえる

■金持亀~健康長寿祈願

■金持昇鯉~昇運出世 勝利祈願

■金持招き猫~金運財運 千客万来

■縁結び兎弁天~恋愛成就 夫婦円満

■金持の木

■開運注連縄

■願いを架ける金持橋

■願いを伝える電話

■願いを届ける郵便ポスト

■願いを結ぶ開運の若木





【金持開運福朗~開運招福 合格祈願】



持っているのは10銭(せん)白銅貨です。
大正9(1920)年に発行され、昭和7(1932)年まで造られました。
明治時代に発行されたコインは金貨、銀貨が主体でしたが重い、軽くすれば小さくなりすぎるなどの問題から白銅やニッケル、アルミ、錫(すず)など多く使われるようになりました。



「10銭白銅貨も、5円玉、50円玉と同じように穴が開いとるんじゃね」

「直径が約22ミリで、重さが3.75グラムじゃけん、今の5円玉とほぼ同じ大きさじゃのう。白銅貨いうたら、50円玉、100円玉と同じじゃがの」

「1銭って、いくらかになるんかいね?」

「100分の1円じゃけん、10銭は10分の1円じゃのう」

「「ふくろう」を「福朗」と読み替えとってんじゃね」

「わしも、「福助」から「福朗」と改名しちゃろうかの。なんか、こっちの方が有り難みがありそうな気がするのう」





【金持かえる~福と財をむかえる】



文久永宝(ぶんきゅうえいほう)は、江戸時代、文久3(1863)年に発行された銅の4文銭で、明治、大正、昭和の初期まで3時代に渡って通用していました。



「4文銭じゃけん、これ1枚で4文として通用したそうじゃ」

「落語で「時そば」という話があるよね。あのそばは1杯いくらするんじゃったっけ?」

「二八そばじゃけん、2×8=16で16文じゃのう」

「かえるは、「お金が返る=かえる」いうて、財布にかえるグッズを入れとる人がおってよね」

「かえるグッズどころか、かえるそのものを使った財布もあるんじゃ」

「ギャー!!! ななな、なにこれ!?」

「「天然蛙革」を使った財布じゃそうな。ほーれ、ほれ!」

「やめて! 近づけんで!! 見とうないよー!!!」



↓カエルの財布については、こちら↓

「天然蛙革使用「使ったお金がカエル」小銭入れ」夢隊web
http://www.yumetai.co.jp/shop/g/g28582000000/






【金持亀~健康長寿祈願】



旧20円金貨(明治3年発行)。
近代日本の貨幣として5円金貨、1円銀貨などと共に最初に発行されたコインで主に貿易用に使用されました。
明治新政府により発行された近代コインは江戸時代の貨幣と違い、卓抜した技術で作られ外国にも例の少ない精巧なコインとなっています。



「なんか、貯金箱のような亀じゃのう」

「20円というのがあったんじゃね。「2」がつくお金って、2000円札だけかと思うとったよ」

「わしも初耳じゃ。ほかには、2銭、20銭もあったそうじゃ」

「「鶴は千年、亀は万年」ということわざがあるように、亀は長寿の象徴じゃね」

「古代中国では、亀の甲羅を用いた卜占(ぼくせん。亀甲占い)が行われとったよの」





【金持昇鯉~昇運出世 勝利祈願】



新20円金貨(明治30年~昭和7年)。
この金貨の発行を最後に、昭和6年から金の輸出停止、紙幣と金貨との換金禁止などがあり、それ以降、日本の金貨幣の発行は、記念貨幣を除きなくなりました。



「「お金よ来い=こい」に引っかけとるんじゃね」

「中国の黄河(こうが)上流にある、流れの急な龍門を登りきった鯉は龍になるという伝説があるんじゃの。これが登龍門(とうりゅうもん)という言葉の語源じゃ」

「今年の広島カープ(鯉)も、頑張って欲しいね」

「わしの財布にも、金が来てほしいのう。早くお金よ来い!」





【金持招き猫~金運財運 千客万来】



持っているのは、昭和24(1949)年から発行され、今日まで使用されている五円黄銅貨です。
農業、漁業、工業の発展を願うデザインとなっています。
コイン通りに来られる全ての皆様に素敵なご縁(五円)と発展がありますように。



「5円玉が「農業、漁業、工業の発展を願うデザイン」って、どういう意味?」

「5円玉を見てみんさいや。表側に稲があるじゃろ?」

「ああ、稲があるけん農業じゃね」

「五円の文字のところにある横線は、水を表現しとるそうじゃ」

「へぇ。ほいで、工業は?」

「まん中の穴の周りにギザギザがあるじゃろ? あれは歯車なんじゃ」

「うーん、言われてみたらそうじゃけど、今まで全然知らんかったね」

「で、裏側にある木の芽は林業を表しとるそうじゃ」

「招き猫いうたら、右手を挙げとるのと、左手を挙げとるのと2種類あるよね。何が違うんじゃろうか?」



右手(前脚)を挙げている猫は金運を招き、左手(前脚)を挙げている猫は人(客)を招くとされる。
両手を挙げたものもあるが、“欲張り過ぎると「お手上げ万歳」になるのが落ち”と嫌う人が多い。

(「招き猫」ウィキペディア)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8B%9B%E3%81%8D%E7%8C%AB






【縁結び兎弁天~恋愛成就 夫婦円満】



皆様のご縁(五円)が十倍に跳ね上がるよう願って”うさぎ”が五十円硬貨を持っています。



「ちょっと目がこわい弁天さまじゃね」

「5円が10倍に跳ね上がって50円か。よう考えとってじゃのう」

「ところで、5円玉と50円玉に穴が空いとるのは、なんで?」



一番大きな理由としては、他の額面の貨幣と識別を容易にするためだと言えます。
明治4(1871)年に「円、銭、厘」という現代の貨幣制度になってから、初めて穴あき貨幣が登場したのは、五銭白銅貨が発行された大正6(1917)年のことですが、このときは誤用を避けるといった理由のほかに、偽造防止、素材金属の節約などの意味がありました。
しかし、その後は、材料の価格以上に穴をあけるコストがかかるようになったため、節約の意味は失われるようになりました。

(「五円玉や五十円玉にはなぜ穴があいているのですか?」日本銀行金融研究所貨幣博物館)
http://www.imes.boj.or.jp/cm/htmls/feature_faq.htm#question4






【金持の木】




「♪この木 なんの木 金持ちの木~」

「造幣局の入口に植えてあるというのが、ええね」

「秋には、金の実がなるんかのう」

「金持ちの神様が住んどるんかもしれんよ。この木にさわるとお金持ちになれるとか」

「花咲かじいさんのように、神様がお金をばらまいてくれたらええのにのう」






【開運注連縄】



「チェーンを上下2本にして、その間に注連縄(しめなわ)を垂らすのは、ええアイデアじゃと思うで」





【願いを架ける金持橋】



「コイン通りの南にある中央陸橋の歩道で、山陽本線の上にあるんじゃ」

「橋全体じゃのうて、ここに柱があるだけ?」

「ほうじゃのう」

「なんか、さみしいねぇ。ここを歩くと、時々、お金が落ちとるとかいうような話はないんかね?」





【願いを伝える電話】


電話ボックス


電話機



「この公衆電話から電話をかけたら、ええことがありそうな気がするね」

「10円玉を握りしめて、公衆電話から電話をかけよったこともあったがのう」

「そんな時代もあったよね」

「友達の下宿の公衆電話から電話をかけようと思うたら、10円玉が目一杯入っとって、電話をかけられんかったということもあったの」

「今じゃったら、携帯をデコった(=飾った)ほうが、ええんじゃろうけどね」



↓電話については、こちら↓

「10円玉の詰まった巾着」第7回「NTT西日本コミュニケーション大賞」電話部門グランプリ
http://www.ntt-west.co.jp/com-tai/html_sakuhin/24036.html






【願いを届ける郵便ポスト】



「これもええんじゃけど、むかしみたいに手紙を書くことがないけんね」

「ポストへ行くこと自体が、ないけんの。年賀状を出すときくらいかのう…」

「今は携帯で用事をすませるか、書いてもメールじゃもんね」

「ポストに入っとるけぇ郵便物じゃと思うたら、「これは郵便物ではありません」なんて書いてあったりするしの」

「そういや、なすびいうてヒゲもじゃの芸人が、あちこちの懸賞にハガキで応募するというコーナーがあったよね」

「おお、あった、あった。「進ぬ!電波少年」の「電波少年的懸賞生活」じゃのう。なすびは1年で目標額の100万円を達成したんよの」

「あの人、そんなに儲けたんじゃ…」

「あのコーナーが始まったのが1998年じゃけん、今から13年前になるんじゃのう」

「うちもやってみたら、100万円くらいいくかね?」





【願いを結ぶ開運の若木】



1円貨幣のモチーフである若木を立体化したもの。
貨幣の最小単位である1円が巨大化することで夢のふくらみを意味しています。



「「1円が巨大化」って、すごい表現じゃね」

「1円が巨大化しても、使えんで。「巨大化」と聞くと、特撮番組で、一度はヒーローにやられた怪人が巨大化して再び戦う、というのを思い出すのは、わしだけかの?」

「お父さんぐらいのもんよね!」





「今日は、コイン通りにある開運モニュメントについて勉強をさせてもらいました」

「今日もひとつ勉強になったでがんす」

「「ふしぎなポケット」のように、お金を入れてたたいたらお金が増えるという、そんなふしぎなポケットか財布が欲しいねぇ」

「明日へ続くけんの。ほいじゃあ、またの」

コメント
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