通でがんす

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三原市の醸造の歴史を振り返る企画展のタイトルは?

2010年11月10日 | 広島の話題
【問題】
三原市の醸造の歴史を振り返る企画展が、11月14日(日)まで、三原市城町の市民ギャラリーで開かれています。
この企画展のタイトルは、次のうちどれでしょうか?

1.酒都 三原
2.大吟醸を造った町 三原
3.三原と酒
4.名醸 三原酒









【正解】
4.名醸 三原酒



【解説】
江戸期から酒どころとして栄えた三原市の醸造の歴史を振り返る企画展「名醸 三原酒」(三原市教委主催)が三原市城町の市民ギャラリーで開かれている。
当時の酒器や古文書などを展示している。
14日まで。
無料。

市や個人所有の約200点が並ぶ。
将軍への献上酒を入れた「三原酒」と書かれたたるや広島藩からの注文書などを展示。
明治期の店先の帳場(ちょうば)の様子も再現している。

市内では戦後、10社の醸造元があったが、現在操業しているのは1社だけ。
会場には「山陽」「旭菊水」「浮城泉」など、かつての銘柄を記した法被や看板、とっくりなどの酒器もある。

(「「三原の酒」の歩み紹介」中国新聞 2010年11月9日)
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201011090028.html



昔、ラジオのCMで「昇る朝日(旭?)の 旭菊水(あさひきくすい)~」というのがよく流れとったんじゃが、「旭菊水」は三原のお酒じゃったんじゃね。



今日は、「酔心山根本店で日本画公開」「横山大観について」「横山大観と酔心山根本店」について調べてみようかの。



1.酔心山根本店で日本画公開

三原の酒造メーカーといえば、酔心山根本店。
ここで、横山大観などの日本画を公開されたそうじゃ。



三原市東町の日本酒製造「酔心山根本店」が7日、日本画の巨匠横山大観(1868~1958年)の作品など所蔵する日本画を公開した。
6年ぶりの特別展示に約1100人が詰め掛けた。

同社敷地内にある酔心記念館や離れの和室で計26点を展示した。
掛け軸の作品「漁火(いさりび)」「読春」などを並べた。
京都・宇治川の景観を描いた全長22メートルの大作「宇治川絵巻」は一部を公開。
日本画壇で活躍した富岡鉄斎(とみおか てっさい)や川合玉堂(かわい ぎょくどう)の作品などもあり、訪れた人たちがため息をつきながら見入っていた。
公開は同社の創立150周年記念事業の一つ。

(「大観や鉄斎特別展示にため息」中国新聞 2010年11月8日)
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201011070153.html



↓酔心山根本店については、こちら↓

酔心山根本店
http://www.suishinsake.co.jp/index.html



2.横山大観について

横山大観って、どんな方じゃろうか?



1868(明治元)年、茨城県水戸市に生まれる。

1893(明治26)年、東京美術学校を第一期生として卒業。
当時、校長だった岡倉天心(おかくら てんしん)を終生の師と仰ぎ、1898(明治31)年、天心、菱田春草(ひしだ しゅんそう)らとともに日本美術院を創立。
朦朧体(もうろうたい=描かれたものの輪郭がはっきりわからず、物事のはっきりしないもの)と呼ばれる新しい画風を創り出す。

1907(明治40)年、文展の審査員となるが、ことごとく意見が合わず、1914(大正3)年には除名。
この年、日本美術院を再興し、以後院展を舞台に意欲的な活動を展開する。

1923(大正12)年には水墨画「生々流転」を発表。
昭和に入ってからは装飾性の強い作品のほか、戦時意識にともなって日本精神の象徴ともいえる作品を多く描いた。

戦後は、穏やかに自然をとらえた佳品(かひん)を描き、1958(昭和33)年に永眠する。
また1937(昭和12)年には初の文化勲章を受章。

(「横山大観」足立美術館)
http://www.adachi-museum.or.jp/ja/c_taikan.html



3.横山大観と酔心山根本店

横山大観の履歴を見てきたんじゃが、広島とは関係なさそうじゃ。
酔心山根本店とは、どういう関係があったんじゃろうか?



醉心山根本店の東京販売店にいつも酒を買いに来る上品な女性がいた。
どなたかと店の人が尋ねたところ横山大観の夫人だという。

興味を持った山根薫(かおる)社長が、大観の自宅に伺い酒造りの話をしたところ、名人は名人を知るということか、たちまち意気投合。
『酒づくりも、絵をかくのも芸術だ』と、大観は大いに共鳴した。
感動した薫は、一生の飲み分を約束した。

一生の飲み分を約束して以来、大観は醉心に毎年一枚ずつ作品を寄贈してくださり、それが集まって「大観記念館」ができあがりました。
この記念館は3年に一度文化の日に一般公開されています。
大観の作品の他に川合玉堂(かわい ぎょくどう)・菱田春草(ひしだ しゅんそう)・頼山陽(らい さんよう)の作品も納めてあります。

(「横山大観画伯と醉心のつながり」)
http://www.suishinsake.co.jp/taikan/taikan2.htm



「一生の飲み分を約束した」なんて、おおらかな時代じゃったんじゃのう。

横山は1日に二升三合(約4.1リットル)の酒を飲まれとったそうじゃ。
酒を愛していたがゆえに、酒を呑んで絵を描いたことはなかったんじゃと。
「私は大酒呑みではなく、ただ酒を愛するでけです。酒徒(しゅと)という言葉がありますが、私はそれだけです」



↓広島の酒についての関連記事は、こちら↓

福山市鞆町の特産の酒は?
http://blog.goo.ne.jp/hiroshima-2/d/20101108

広島の酒どころといえば?
http://blog.goo.ne.jp/hiroshima-2/d/20101009



今日は、「酔心山根本店で日本画公開」「横山大観について」「横山大観と酔心山根本店」について勉強をさせてもらいました。
今日もひとつ勉強になったでがんす。



ほいじゃあ、またの。
コメント
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