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広島市中区在住の切り絵作家は誰?

2010年10月26日 | 広島の話題

「切り絵」は、芸人が即興でハサミを使って紙を切っていくのとは違う。
下絵を描いて、その下絵に沿って紙を切り、作品を作り上げていくんじゃ。



【問題】
尾道市因島土生町(いんのしまはぶちょう)の市立因島図書館で、広島市中区在住の切り絵作家の原画展が開かれています。
この切り絵作家は、次のうち誰でしょうか?

1.風祭竜二(かざまつり りゅうじ)
2.滝平二郎(たきだいら じろう)
3.福井利佐(ふくい りさ)
4.毛利(もうり)まさみち









【正解】
4.毛利まさみち



【解説】
広島市中区在住の切り絵絵本作家毛利まさみちさん(64)の原画展が、尾道市因島土生町の市立因島図書館で開かれている。
11月9日まで。
無料。

絵本「ももの里」と「オニさんこちら」の挿絵計35点を展示している。
ももの里は主人公タケが赤ちゃんを鬼から守るため、桃の中に隠して川に逃がす話。
オニさんこちらは雷の坊やが落とした太鼓を、拾ったおばあさんが大事にしまい込む。
力強さと温かみのある切り絵で物語を描いている。

10月31日午後2時からは、毛利さんの講演と切り絵の作り方の実演がある。

(「因島で切り絵絵本の原画展」中国新聞 2010年10月24日)

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201010240023.html




今日は、「毛利まさみち」「切り絵の作り方」について調べてみようかの。



1.毛利まさみち

広島にお住まいじゃとは、知らんかったのう。



1946(昭和21)年生まれ。
熊本市出身、広島市在住。
40歳の頃から切り絵手法を独習し、我が子の誕生日プレゼントとして始めた手作り絵本が、『日本の絵本賞・手作り絵本コンテスト部門』で文部大臣賞、全国学校図書館協議会賞、読売新聞社賞などを受賞。
1994(平成6)年『手作り紙芝居コンテスト(秋田県旧・峰浜村主催)』で最優秀賞受賞。
1988(昭和63)年『第11回日本の絵本賞新人賞部門』で「ももの里」が新人賞(佳作)受賞。

現在、絵本創作・文筆活動の傍ら、雑誌・カレンダーなどの切り絵デザインなどを手掛け、図書館、学校、公民館などでの講座で切り絵の普及にも努めている。
著書・作品に「やさしい手づくり絵本のつくり方」(共著・全国学校図書館協議会編)、「雲のむこうに」「がんばりなっせ!おにいちゃん」(以上汐文社)、「ももの里」(リブリオ出版)、「おさんぎつね」(農文協)、「原爆の火(文・岩崎京子)」(新日本出版)などがある。
昨年より、「お星さまをたべたタヌキのポンタ」(08年8月新刊)を初めとする切り絵えほんシリーズを汐文社から刊行。
また、初の長編ファンタジー小説「青の森伝説」(新日本出版)が出版された。

中国新聞文化センター(メルパルク教室)の『切り絵と手作り絵本講座』講師。
日本児童文学者協会会員。
日本手づくり絵本ネットワーク会員。
日本きりえ協会会員。

(「プロフィール」毛利まさみちの世界)




わしが、毛利まさみちの絵本「ももの里」に出会ったのは、子どもに絵本を探しとったころじゃけぇ、今から12年くらい前かのう。
絵と色づかいがえかったし、話も引き込まれるように読んでいったんじゃ。
そして、ラスト。
「なるほど。こういうオチじゃったんか」と、素直に納得してしもうた。
子どもも、よろこんで聞いてくれた話じゃったのう。




「ももの里」



↓毛利まさみちについては、こちら↓

毛利まさみちの世界 ~切り絵・文学・絵本の世界~
http://masamichi.tomtak.com/index.html



2.切り絵の作り方

わしゃ、27年くらい前に、半年間くらい切り絵をやったことがあるんじゃ。
それを思い出しながら書いていってみようかの。



■下絵を描く

そのへんにある紙でええけぇ、とりあえず絵を描いてみてください。
絵じゃのうても、文字でもかまいません。
ほいで、白(切り取る部分)と黒(残す部分)のバランスを考えながら、黒の部分を塗りつぶしていってください。


■ホッチキスで止める

下絵を書いた紙と、カッターで切り抜く黒い紙を重ねてホチキスで止めてください。
カッターで切り抜いていくと、下絵と切り抜く紙がずれてくる。
紙がずれんように、ホッチキスで止めとくんじゃ。


■カッターで切り取る

基本は、「細かい部分から大まかな部分へ」「内側から外側へ」切っていくんじゃ。
曲線は、紙を回しながら切ったほうが切りやすいのう。
そうそう、カッターを使うけぇ、紙の下側にはカッティングマットを敷いとったほうが、机に傷がつかんですみます。


■台紙に貼る

白の台紙に、切り抜いた黒い紙を糊(のり)で貼ってできあがりじゃ。
細かい部分や先っちょは、つまようじを使って、糊をチョイチョイと付けてもええの。



とまあ、こんな感じじゃろうか。

切り絵の基本は、黒い紙を白の台紙に貼り付ける、いわゆる白黒じゃの。

白の台紙に、色を塗ったり、色の付いた紙を貼って、カラーにするという方法もある。
他には、色の付いた紙を切り抜いて、色の付いた台紙に貼ってカラーに見せるという方法もあるんじゃ。

興味のある方は、一度、やってみたらええんじゃないかの。



↓切り絵については、こちら↓

日本きりえ協会
http://jpkirie.com/index.html



選択肢1の風祭竜二(かざまつり りゅうじ)は、切り絵作家。
各地の神社や祭、歌舞伎など、日本の伝統文化や日本人の心を表現するものを題材にされとります。




「四国八十八ヶ所霊場」



↓風祭竜二については、こちら↓

切画師 風祭竜二の世界
http://blogs.yahoo.co.jp/kirigakiri



選択肢2の滝平二郎(たきだいら じろう)は、1921(大正10)年、茨城県生まれの切り絵作家。
1970(昭和45)年から1977(昭和52)年にかけて、朝日新聞の日曜版に切り絵を連載された方で、絵本でもよう見かけます。
2009(平成21)年5月、88歳で亡くなられとります。




「モチモチの木」



選択肢3の福井利佐(ふくい りさ)は、1975(昭和50)年、静岡県生まれの切り絵作家。
NHKの「トップランナー」という番組でしか見たことがないんじゃが、繊細な表現を得意とされとります。
というか、あんな細かい切り絵をやれといわれても、わしには絶対、真似できませんがの。



↓福井利佐については、こちら↓

福井利佐
http://risafukui.jp/



「切り絵漫画」というのをご存じじゃろうか?
ペンを使って漫画を書くのではなく、切り絵を構成して漫画に仕立てとる。
わしが知っとる限り、世界でただ1人の切り絵漫画家が、鍛治明香(かじさやか)。
北海道出身、北海道大学水産学部水産増殖学科卒ということもあって、丁寧な自然描写をされとります。




「地と水のカムイたち」



↓鍛治明香については、こちら↓

切り絵作家 かじさやか まんが家
http://web.mac.com/sayakasakuradakaji/Site/%E3%81%8B%E3%81%98%E3%81%95%E3%82%84%E3%81%8B%E3%81%AE%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%88%E3%81%AB%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%93%E3%81%9D%EF%BC%81.html



今日は、「毛利まさみち」「切り絵の作り方」について勉強をさせてもらいました。
今日もひとつ勉強になったでがんす。



ほいじゃあ、またの。

コメント
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