味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

敬に居て簡を行う。

2014-01-26 12:17:02 | ブログ

タイトル----敬に居て簡を行う。第1858号 26.01.26(日)

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 敬に居て簡を行う。『論語』(雍也第六)

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 自分自身は礼儀正しくし、行いを慎む。しかし、他人の不作法に対しては寛大でありたい。(仲弓のことば)

 「居敬」は、儒教がめざす大切な徳目の一つである。

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 子曰はく、「雍や南面せしむべし。」仲弓、子桑伯子を問ふ。子曰はく、「可なり簡なり。」仲弓曰はく、「敬に居て簡を行ひ、以て其の民に臨む。亦可ならずや。間に居て簡を行はば、乃ち大簡なるなからんか。」子曰はく、「雍の言然り。」120

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 【コメント】

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 他人のことに細々干渉しないのは大変善いことでありますが、しかし教えなければならない場合もあるようです。

 その昔、一緒に空手道をしていた男が、何もかも細々干渉していたこともあり、私は言わないという一徹を通したのですが、それでは、組織の統制がとれない場合があります。

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 片腕という位置にある人間が、気が利く人ならばいいのですが、気が利かない人間であれば、何もかも滅茶苦茶になりがちです。

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 要は、穏やかに教え喩すことが大事なのです。その為には、荘内学を学ぶことです。

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短歌の紹介

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忠徳は徳川治世中類例を

              見ざる傑出したる名君 6469 『荘内藩の徳業』7 

打ちつづく不測の災厄際會し

              領民一人も餓死させぬと公 6470 『荘内藩の徳業』9

忠徳は生きるも死ぬも君臣は一

              臣の死ぬるは我も同じと 6471 『荘内藩の徳業』9

上下共協心長年天艱に  

             耐へ荘内は餓死者なく 6472 『荘内藩の徳業』10 

温情を傳へ聞きたる飢民らが

             隣潘からも荘内領へ 6473 『荘内藩の徳業』10

文化九年忠徳五十八歳歿す

             報聞き二十万慟哭の声 6474 『荘内藩の徳業』14

天仰ぎ慟哭の声幾日も

             止まず洵に道理至極と 6475 『荘内藩の徳業』14

天保のおすわり事件は荘内の

             領民二十万火の玉となり 6476 『荘内藩の徳業』14

権力者幕府に一身一家捨て

             挑みかかりし(天保)おすわり事件 6477 『荘内藩の徳業』15

義烈無類蟷螂之斧龍車をも

             避けしめ将軍命取り消しとなり 6478 『荘内潘の徳業』15

皇恩の厚きに報ひ草莽の

             赤心こそが開墾の命 6479 『荘内藩の徳業』30

荘内藩達識智勇その人は

             教学指南の菅実秀翁 6480 『荘内藩の徳業』29

大名の各地領有その意義は

             民の安寧國恩報ず 6481 『名君忠徳公』23

武士は文を学びて武を練って

             國恩応え児ら導くが筋 6482 『名君忠徳公』24

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 比較の対象にはなりませんが、私も、門下生のために、東奔西走かけずり廻っていますが、荘内藩の名君、賢哲の先生方には遠く及びません。

 でも、竹下一雄先生、荘内南洲会の小野寺先生の期待を裏切ることのなきよう、精進致します。

 昨夜の空手道指導の際も、荘内藩の先生方の生き方を紹介しました。


和して流せず。

2014-01-25 14:38:12 | ブログ

タイトル----和して流せず。第1857号 26.01.25(土)

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 和して流せず。『近思録』

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 あえて異を唱えず人と調和していくが、それだからといって、自分を失って、なんでも人のとおりに流れおぼれることはしない。(『中庸』のことば)

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【コメント】

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 いろいろな方が私を誘ってくれました。私は心から礼をいい、機会が出来たら、何卒よろしくお願いします、と丁重に申し上げたものです。

 でも、そういう方々に與したことはありませんでした。

 多くが、組織の空中分解をし、跡形もなく消えて行きました。目の前の栄華を求める人々であったからです。

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短歌の紹介

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精神を収斂せしめ聖賢の

              書を読み以て心収斂す 6465 『言志後録』130

敬以て動静貫き躁ならず

              懦ならずして物鎮め成す 6466 『言志後録』131

利と欲に心が火のよう燃え盛る

              その境界は灼熱地獄 6467 『菜根譚』109

半開の花の五分咲き観賞し

              酒は微酔のほろ酔い加減 6468 『菜根譚』123


己れを脩めて以て人を安んず。

2014-01-24 08:24:09 | ブログ

タイトル----己れを脩めて以て人を安んず。第1856号 26.01.24(金)

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 己れを脩めて以て人を安んず。『論語』

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 君子は、自己修養をつんだならば、さらにその徳をおしひろめて、人民のくらしを安定させるようにつとめるものだ。

 儒教の目的は「修己治人に在り」といわれるのはこの句にもとづく。

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 子路君子を問う。子曰はく、「己れを脩めて以て敬す。」曰はく、「斯の如きのみか。」曰はく、「己を脩めて以て百姓を安んず。己を脩めて以て百姓を安んずるは、堯舜も其れ猶諸を病めり。」374

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 今の日本の国にそういう人格者がいるであろうか。それは遠く荘内に居住している先生方のように思えてならないのです。

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 短歌の紹介

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西郷は西欧野蛮じゃと云いしかば

                否な文明ぞと或る人がいう 6454 『臥牛菅実秀』

西欧が文明ならば未開国

               対し慈愛を本とする筈 6455 『臥牛 菅実秀』

「野蛮」なる西欧侵略食い止むは

               アジア諸国と手を結ぶべし 6456 『臥牛 菅実秀』

三条(実美)は韓国軍艦派遣して

               武力背景紛糾決せと 6457 『臥牛 菅実秀』

西郷は全権大使で韓国へ

               行きてアジアの大勢説くを望 6458 『臥牛 菅実秀』

遣韓の大使西郷希望容れ

               天皇承認西郷に決 6459 『臥牛 菅実秀』

西郷を敬慕す竹下二百五十

               漢詩創作西郷となり 6460 『礼節のすすめ』148

日本国安寧希い南洲と

               思想的座標同居確認 6461 『礼節のすすめ』148

竹下は南洲同じ金銭も

               誠に見事恬淡として 6462 『礼節のすすめ』148

忠徳公君臣一体汝らの

               忠誠力政事盡すと 6463 『名君忠徳公』8

忠徳公終生身を持し己空し

               領民富持ち己の冨と為す 6464 『名君忠徳公』8


憎んで而も其の善を知る。

2014-01-23 11:41:59 | ブログ

タイトル-----憎んで而も其の善を知る。第1855-2号 26.01.23(木)

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 愛しても而も其の悪を知り、憎んでも而も其の善を知る。『礼記』

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短歌の紹介

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南洲の遺訓は荘内人士氏の

                 修身経典永遠に生く 6450 『荘内の徳業』48

命に代へ出版するをそこいらの

                 聞屋あがりにわかるものかと 6451 『臥牛 菅実秀』

斉彬東方経略実現の

                 富国強兵策中倒る 6452 『臥牛 菅実秀』

斉彬経略西郷志士たちが

                 西欧圧力必死に抵抗 6453 『臥牛 菅実秀』


愛しても而もその悪を知り。

2014-01-23 07:36:01 | ブログ

タイトル----愛しても而もその悪を知り。第1855号 26.01.23(木)

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 愛しても而もその悪を知り、憎んで而も其の善を知る。『礼記』

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 たとえ自分が愛している人でも、その人に悪があれば、その悪は見抜かなければならない。反対に、憎んでいる人でも、その人の行いに善があるならば、その善は認めなければならない。

 つまり、愛憎の感情で、判断を狂わせてはならない。

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【コメント】

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 大事な処世の要諦でもあります。困るのは、悪を見抜き、それとなく教えようとしても、分かって貰えない時です。

 最近の私は、悪に対しては、天が制裁をするだろう、と構えることにしています。

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 『荘内潘の徳業を語る』を前号(第1854号)に引き続き書きます。

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〈而してこの教は、荘内人士修身〉