タイトル---人君の財成輔相『言志録』。第1071号 23.12.04(日)
『言志録』 50 人君の財成輔相
〈五穀自ずから生ずれども、耒耜(らいし)を仮りて以て之を助く。人君の財成輔相も、亦此れと似たり。〉
〔訳文〕 五穀は自然に生ずるが、人が鋤でこれを助けなければ、よく成熟できない。
これと同様に、人民も自然に生まれるものではあるが、人君がきりもりして助けなければ、よい人民となることは難しい。ちょうど五穀生成の理と似ている。
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〔コメント〕 人々を誠心こめて「きりもりして助ける」人君はいずこにあるのでしょう。学校教育ではホンの初歩の勉強は教えてくれますが、それ以上を求める人は自らが学ばなくてはならないと思います。
政治家は党益だけを求め、官僚は省益ばかりで、弱者のことはそっちのけであるように思われるのです。
だから私は、自らが学んできた処世の術を門下生に教えているのです。それは先ず、西郷隆盛の遺訓とされる『南洲翁遺訓』を学ぶことから始まります。
そして中村天風師の教えを学ぶのがいいとと思います。
今日枕崎へ行ってきましたが、往復に天風の『盛大な人生』を聞いてきました。これほど元気の出る講話はないと思っています。
因みに、弟子の木場啓介師範は天風の書、『成功の実現』、『盛大な人生』、『心に成功の炎を』、『いつまでも若々しく生きる』の四冊を購入し学んでいるとのことです。
人生を有意義に生きたい人は、これらの書を求めて学んでください。出来ればくだらないお笑いのテレビ番組は観ないことです。