味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

其の人没すと雖も、千載余情あり。

2017-01-29 10:11:36 | ブログ
第2952号 29.01.29(日)
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其の人没すと雖も、千載余情あり。『古詩源』
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 その人間は今日すでに存在しないけれども、千年ののちまでも、その人の風概はわれわれにその余情を与えている。(陶潜「荊軻を詠ず)501
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 【コメント】今年最初の本部道場での御稽古が始まりました。大変賑わいました。鹿児島史談会主催講演会時、空手道及び『南洲翁遺訓』等の発表に参加してくれた子供たちへ参加賞を差し上げました。あと6個追加注文をしなければなりません。
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 年頭でもありますし、子供たちに健康で長生きをしてくださいとお話しました。そのためには、人と喧嘩をしないことです。人を罵倒しないこと、悪口を言わない事、悪口を言われても気にせず冷静を保つこと、が要諦だと教えました。実害さえなければいいのですから。それを確認するためには、天風氏の本をやがて読んでくださいと。
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 新聞の投書覧に女の子が、「まじめにしていてもいいことはない」というようなことを投書していました。それは間違いだと私は教えてあげました。正直・真摯ほどすばらしいものはないのです。
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 私の年齢になると、性質の悪い、人をいじめる人間は、悉く早々と旅たちます。それらをヨシとするわけではありませんが、只管まじめに日々に精進することが肝要だと思います。
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 2月19日に荘内南洲会の先生方が来訪される予定ですが、『南洲翁遺訓』を改竄しようとするような人間に挨拶をさせる、いい加減な団体とは二度と同席しないことにしているのです。
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 『南洲翁遺訓』は西郷隆盛と直接面謁した菅先生方が国家日本の将来のためにと慮って刊行したものなのです。『南洲翁遺訓』を改竄しようとする人間は、そういう純粋な人々の気持ちを踏みにじっているのです。その事件を善処しなければならないとして、小野寺先生は早逝したのです。
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 黎明館での発表は大成功でした。総合司会・山田先生のお蔭でありました。有難く存じています。1月1日にそれぞれ昇給したとして、帯を贈呈したのですが、再度、帯が上りたい人は、手を挙げてくださいといいましたら、多くが挙手しました。
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 本来ならば来年の1月1日に昇給すべきなのですが、子供の心境を尋ねてみました。ただ、山口智哉君はものすごくハッスルし元気のよい型をしてくれました。
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 道場に入門した以上は、いろいろな手法を駆使して上達させなければなりません。発達障害の子供も同様です。T君は、言葉は出るのですが、拳を握らないし、突きをしないのです。でも、静坐はするようになりました。
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 普通、親は先に旅立つわけですから、残された本人が、一人で生きていけるよう、指導しなければなりません。

 昨昨日、小倉氏が出演するテレビで、20歳位の女の子の後から来る男性が、オチンチンを出して来た事実を確認するため、一週間位張り込み取材をしたと報じました。それも長々と報じました。
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 そんなくだらないことを長々と報じるより、青少年にも参考になる美談でも報じたらと思う次第です。そういうのを見た子供たちで真似をするのが出てくるからです。
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 そして「小倉が斬る」というあの文言もよくないと思う。それを是認するなら、反町氏の番組です。反町さんはトコトンまで切り込みます。いい加減は許さないのです。そういうのを斬るというのです。
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 数年前、北海道のある企業の経営者から、私のブログを楽しみに見ているという電話がありました。その社長さんも、反町さん以外のものは見ませんと申していました。うちの娘たちも同様だと申しました。
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 昨日も子供たちに筆写のすすめをしました。人間の一生をまじめに生きた人々の生き様を参考にして欲しいものです。老い先短い私も、連日筆写に挑んでいます。

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「南洲詩より」
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  春日偶成

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 春風暖を送って 吟思に入り、
 李白桃紅 巧に奇を吐く。
 誰か識らむ花前 却て感を生ずるを、
 昨年の桃戦 是れ斯の時。

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『臥牛菅実秀』(第485回)
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 それが明治二十二年二月十一日の憲法発布の日に、明治天皇の特旨によって、西郷の賊名は解かれ、贈位の勅命があった。
 西南戦争以来、十二年間の雌守忍従をつづけてきた荘内の人たちは、この栄典の報を言い現わしようのない歓喜をもって聞いたことであろう。
 実秀は多年、その胸中に抱きつづけてきた念願を果すべき時がきたと思った。政治的策動によって、すっかりおおいかくされてしまった西郷隆盛の真精神を、今こそ世に明かにすべき時であるとした。

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