第2953号 29.01.30(月)
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安息を恒とすること無れ。『詩経』
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諸子よ、自分一身の安逸をむさぼっていてはいけない。この「君子」は、位についている人々を指す。179
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【コメント】安息と勤労とをバランスよくとり、それに学問も加え、楽しく意義ある人生にしたいものです。
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1月28日、読売新聞に次の世論が掲載されました。「保護主義の利点 日本も必要」というタイトルでした。曰く、
<新たに就任したトランプ米大統領による自国産業優先の動きが、世界中で注視されている。------日本の企業もグローバル化の流れの中で海外へ生産拠点を展開してきたが---->とあります。
これはグローバル化だけではなく、労働組合が賃上げを要求するのに耐えきれず、賃金の安い国へ移籍するのだ、という論調を何回も読んだ記憶があります。
そういった要求をする場合は、会社・企業の体質も考えて要求しないと総てが駄目になってしまう危険があるようです。
一番考えなければならないのが、学校の教職員10万人位が、精神科におせわになっていることだといいます。
先の不幸な大戦を経験し、二度と戦争をしてはならないとの決意で、歴史的に日本人が有してきたものをかなぐりすて、平和・人権運動を優先・展開してきました。
その過程の中で、知的な面のみを優先し、忠恕・おもいやり等々の精神文化を喪失してきたとは識者の指摘です。
長い歴史の中では、いろんな事象が出てきますが、日本人の聡明な対応をして行きたいものだと考えます。
思うに、『南洲翁遺訓』と出会った私は、この精神に違背してはならないと自覚し、門下生にも人々との協調性は促しながらも、質素倹約を旨としながら、力強く生き抜いてくださいとお話しています。
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『臥牛菅実秀』(第486回)
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実秀は、赤沢経言を主筆として、西郷に親しく学んだ荘内の人たちの感銘の一語、一語を集録編纂させ、それを幾たびも校閲した上で『南洲翁遺訓』一巻は完成し、ここに西郷の偉大なる精神は結晶した。
この遺訓の刊行の主旨を述べた主筆者の序文は、かつて実秀が、
「人はみな西郷先生の功業の盛んなことを讃美しているが、自分はそれとちがって----」
といったことを基調としたものであった。
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安息を恒とすること無れ。『詩経』
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諸子よ、自分一身の安逸をむさぼっていてはいけない。この「君子」は、位についている人々を指す。179
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【コメント】安息と勤労とをバランスよくとり、それに学問も加え、楽しく意義ある人生にしたいものです。
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1月28日、読売新聞に次の世論が掲載されました。「保護主義の利点 日本も必要」というタイトルでした。曰く、
<新たに就任したトランプ米大統領による自国産業優先の動きが、世界中で注視されている。------日本の企業もグローバル化の流れの中で海外へ生産拠点を展開してきたが---->とあります。
これはグローバル化だけではなく、労働組合が賃上げを要求するのに耐えきれず、賃金の安い国へ移籍するのだ、という論調を何回も読んだ記憶があります。
そういった要求をする場合は、会社・企業の体質も考えて要求しないと総てが駄目になってしまう危険があるようです。
一番考えなければならないのが、学校の教職員10万人位が、精神科におせわになっていることだといいます。
先の不幸な大戦を経験し、二度と戦争をしてはならないとの決意で、歴史的に日本人が有してきたものをかなぐりすて、平和・人権運動を優先・展開してきました。
その過程の中で、知的な面のみを優先し、忠恕・おもいやり等々の精神文化を喪失してきたとは識者の指摘です。
長い歴史の中では、いろんな事象が出てきますが、日本人の聡明な対応をして行きたいものだと考えます。
思うに、『南洲翁遺訓』と出会った私は、この精神に違背してはならないと自覚し、門下生にも人々との協調性は促しながらも、質素倹約を旨としながら、力強く生き抜いてくださいとお話しています。
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『臥牛菅実秀』(第486回)
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実秀は、赤沢経言を主筆として、西郷に親しく学んだ荘内の人たちの感銘の一語、一語を集録編纂させ、それを幾たびも校閲した上で『南洲翁遺訓』一巻は完成し、ここに西郷の偉大なる精神は結晶した。
この遺訓の刊行の主旨を述べた主筆者の序文は、かつて実秀が、
「人はみな西郷先生の功業の盛んなことを讃美しているが、自分はそれとちがって----」
といったことを基調としたものであった。
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