平和1丁目 ~牧師室より~

福岡市南区平和にあるキリスト教の平尾バプテスト教会の週報に載せている牧師の雑感

2020年2月23日 「どげんすっと?宣教協力」に参加して

2020年03月08日 11時02分17秒 | Weblog
「どげんすっと?宣教協力」に参加して

 第二回「どげんすっと?宣教協力」が先日開かれました。バプテスト北九州地方連合会長山崎克明さんにより 「北九州地方連合における地域協働システム形成の軌跡と展望~宣教支援センターの取り組みを中心に~」と題しての基調講演でした。
 講演の中で心を動かされたことは、北九州の教会がひとつ「消滅」している最中に、連合の対応を話し合っている矢先にもう一つの教会も消滅し、机上の空論ではなく、実際に実働し、寄り添っていく組織や連合の共同体形成を目指していかなければならないというくだりには、痛みを伴うことで、この働きが大いに進められたのだと認識しました。
 また、教会再建に向けた働きの中では信仰告白の見直しや、北九市の課題を共有する中で、少子高齢化、進む未婚率と離婚率、それに伴う母子家庭の増加と貧困の格差、などから地域にある教会の居場所づくりの働きとしてどのようなことが教会に望まれているのかを、連合主事と共に話し合い、実施をするよう励まし、ひとつの教会だけではなく、地方連合の教会の兄弟姉妹の協力を得ながら、一歩一歩進められているという話もなされました。
 教会の課題は多くあり、また連合、そして連盟も多くの課題を改めて示されたわけですが、困難な時代の中にあるからこそ、「助けて」と言える信頼関係作りが大切なのだと思わされた日となりました。


森 崇 牧師

2020年2月16日 まっすぐに憲法について取り組む人

2020年03月08日 10時58分07秒 | Weblog
まっすぐに憲法について取り組む人

 2・11反ヤスクニ集会に出席した。今回の講師は、泉教会の城倉牧師であった。聖書は着想の基とのこと。論理の展開も興味深く、主張点も明解だと思った。主権在民という思想を大事にし、民主主義がしっかりとこの国に根を張ることにもっと力を入れるべきだといったことではなかっただろうか。天皇制から共和制へという。また、護憲という立場ではなく、改憲論者であり、憲法の1章を削除することを目指すとのことであった。
 私は、護憲の立場であり、憲法改正論議の土俵に上がれば、自ずと憲法9条がなし崩し的に無力化されることになるだろうと危機感をおぼえる者だ。しかし、城倉氏は、恐れていては民主的な社会はできないという。実際に、いろいろな立場の人々とも議論を交わし、改憲手続き等も公正なものに整備した上で、国民の総意をはっきりと示せたらという。
 日本国憲法は、立憲主義であり、憲法によって、国の権力をしばることにある。主権は、国民にある。神道の儀式によって、天皇が神となるという行為を国費で賄うのは、違憲のそしりを免れない。その他にも天皇制には、憲法で定められている天皇の国事行為以外の行為や天皇が被っている人権侵害など、問題も多いとも語った。
 城倉氏は、憲法改正の私案を作っているという。それ故に、いろいろなことを入念に調べ勉強している。城倉氏は、日本に民主的な社会を実現させようと大胆だ。こうしたキリスト者としてのありようも、ありだ。


平良憲誠 主任牧師