平和1丁目 ~牧師室より~

福岡市南区平和にあるキリスト教の平尾バプテスト教会の週報に載せている牧師の雑感

2015年4月26日 幸せに生きる道

2015年05月02日 21時05分28秒 | Weblog
幸せに生きる道

 人類全体が幸せにならなければ、個人の幸せもほんとうにはないのだろう。すべての人々に食べ物が行きわたり、すべての人々が健康で、すべての人々が自分の好きなことができ、すべての人間関係において争いがない、こんな世の中になったらよいと誰もが願う。不幸な人が誰もいなくなる。
 しかし、人間は、人間がいる限り、幸せにはなれないと言った人がいる。人間を不幸にしているのは、人間なのではないのか。人の悩みの種は、人ではないのか。すべての人間は罪を犯してしまうから致し方ない。しかし、人は人がいるからこそ、幸せにもなれるのではないか。人間関係の軋轢があるからこそ、努力を重ねて幸せを築くこともできる。
 アダムはエバと共に生きる道を示された。イエス様は、「あなたがたには世で苦難がある」と言い切っておられる。人は、そのように造られているのである。だからといって、苦難のままかというと、そうではない。幸せという流れを見い出すことはできる。イエス様は、「しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている」と言われた。
 「世に勝つ」とは、この世においていわゆる成功を収めることではない。富を築くとか、名声を得ることではない。貧しくても、苦難の中にあっても、世に勝つことはできる。それは模範を示されているイエス様のように生きることだ。イエス様のように考え、イエス様のように行動する。そうすれば、幸せに生きられる。簡単ではないが・・。


平良 師