平和1丁目 ~牧師室より~

福岡市南区平和にあるキリスト教の平尾バプテスト教会の週報に載せている牧師の雑感

2012年5月20日 よく働き、よく学び、よく遊べ

2012年05月19日 23時19分05秒 | Weblog
よく働き、よく学び、よく遊べ


 東日本大震災で仮説住宅の生活を余儀なくされた方々のうち、精神的にまいってしまった方々の割合が、一般の方々に比べて多いという。それにはいろいろな理由が考えられるのだが、その中の一つに、趣味を辞めざるをえなくなったためというのがあった。
 人間は、楽しみを奪われてしまうと病にもなる。仕事ばかりしていると、つまり、仕事のことばかり考えていると、精神的にまいってしまって、結果、よい仕事もできないことになる。仕事も大事だが、遊ぶこともしなければならない。そうやって、バランスをとることが大事である。私の趣味は、釣りで、だいたい月に一、二度行く。妻からは、またですか、と言われる。
 しかし、これで、日常生活にリフッレシュをはかり、新たなる思いをもって仕事に取り組めることになる。遊びは、何ごとにも必要で、運転のときのハンドル操作にも遊びの部分がある。仕事にも遊びの部分がなければ、それはよい結果を生まないのではないだろうか。よく働き、よく遊ぶ。よく学び、よく遊ぶ。
 コヘレトの言葉に「人間にとって最も良いのは、飲み食いし、自分の労苦によって魂を満足させること。しかしそれも、わたしの見るところでは神の手からいただくもの」。コヘレトは、この世の無常を説き、楽しむことの必要を説く。しかし、楽しみをはじめ、人間は行ったすべてについて、裁きの座に引き出されるであろうとも語る。「神を畏れ、その戒めを守れ。これこそ、人間のすべて」