晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

楽しい腰痛(53) 7/10

2016-07-10 | 健康

2016.7.10 じょんのび歩行解説編-2
 正しい歩き方とは①筋ポンプ作用が十分に働くこと。②骨盤が前傾し、脊椎のS字状カーブが保たれること。③筋肉が緩められながら鍛えられること。そういう歩きである。具体的には以下のとおりとなる。
 ①筋ポンプ作用とは重力に逆らって静脈血を逆支弁と協力して心臓まで送り届ける筋肉、特にふくろはぎの作用である。動脈は心臓がポンプとなるが、静脈は筋肉が心臓の役目をするのである。実はこの作用は歩行と大きく関係していて、歩行なくして筋ポンプ作用は起こらないといって良い。かかと着地、土踏まずの周囲を加重、親指のつけ根辺りで蹴り出すという動作をすると足裏のアーチが伸び縮みし、脛の筋肉に連動して筋ポンプ作用を促すのである。
 この筋ポンプ作用が血行を促し腰痛の改善に効果を現すのである。もちろん下肢のむくみやエコノミー症候群などにも効果がある。

静脈還流は弾性ストッキングや水中歩行などの圧力でも起こる。二足歩行による筋ポンプ作用が最も効果が大きい。
 ②骨盤の前傾というのはわかりにくい概念だが、以前に話題にしたことのある、ケニアのご婦人の場合を思い起こして欲しい。ケニアでは腰痛が無いという極端な話であるが、その理由は骨盤の角度にあると言われている。畑仕事でも洗濯でも腰が直角に曲がっていて、長時間の同一姿勢でも筋肉が疲労しないのだ。日本人の場合同じ作業をさせると、背骨がアーチ状に曲り、すぐに疲れてしまう。 

 この姿勢で直立をすると前者の脊椎はS字状カーブを描き、後者は前屈のアーチ状となるのである。その場合頭の重さにより重心は前方に移りそれを支えるため背中側の筋肉は常に緊張状態となる。これが拘縮となって腰痛になるわけである。S字状カーブの場合は脳の重さを骨格の方向(体幹と言ってもいい)で捕らえるので周囲の筋肉の負担は最小限で済む。

わかりやすい図にしてみた、多分こういう感じなのだろう。
 では骨盤を前傾させ、S字状カーブの脊椎を保つというのはどのような状態か?腰痛専門のドクターがおっしゃっていたのが「張り胸、プリけつ」である。お尻がぷりっと出ていて、胸を張り、あごを引いて30m程前方を見る、この歩き方が正しい歩き方なのである。
 骨盤を前傾させるための体操もあって、試してみたのだがどうも実感が無い。そうしているうちに健康雑誌に腰紐健康法というのが載っていた。試してみたら簡単にこの理想的な姿勢がとれるのだ。腰紐をしっかりしたバンドに替え、バックルで着脱や調節を簡単にしたものが歩行用に最適なものであることが分かった。2mのバックル式荷締めバンドはホームセンターなどで600円ぐらいで手に入る。これで骨盤の前傾とS字状カーブはできるので、あとはあごを引いて目線を30m程度に為れば良いだけである。

つづく
【今日のじょん】何を見ているのでしょうか?

堤防のススキの間にちょっとした違和感がある。ヌートリアだかイタチだかタヌキだかの通り道なのだ。なんか臭いがしてんだろうなあ。

コメント
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