晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

雨読 古地震を探る 

2016-07-17 | 文化に触れよう

2016.7.17(日)曇り
 「古地震を探る」太田陽子・島崎邦彦編 古今書院1995年7月初版 京都市中央図書館借本 
  1993年に日本地震学会他の共催で「古地震を探る」というシンポジウムが本学術会議講堂で行われ、その内容を出版されたものである。学術的な内容であり、分野によってはわたしには理解のできないものもあり、そういう所は飛ばして読み進んだ。多岐にわたる内容なので大変時間がかかったが、気になる部分だけ参考に記しておこう。
・先に紹介した「地震なまず」の武者金吉氏が地震史料のオーソリティであること。
・液状化の痕跡がずいぶん古く迄発見され、詳しく分析されている。
・島原大変肥後迷惑(1792.5.21)の詳しい実態が分かった。 2007年熊本、島原を訪れ、普賢岳の爆発の痕跡に驚いたが、その際に島原大変肥後迷惑(島原半島では噴火による地震で眉山が崩壊し、その土砂による津波が熊本を襲い、大きな被害を出したもの)のことを知った。今年の熊本の震災といい中央構造線に沿った活断層の危険性を思い知らされた。
・琵琶湖の地震史を見て塩津の津波が現実のものであったことがわかった。
・大宝元年丹波の地震(701年)
 上林の地震の歴史を繰っているところでこの記事も参考になった。

地震予知や地震学に地震の歴史が取り入れられるようになったのは最近のことである。2011年5月7の新聞記事に載っていた中世の津波については、高浜町で見つかった津波跡(2015.5)と同一と考えられる。このことについては後日記事にしたいと思っている。

 というところだが、もう少し地震について理解が進んだところで再度読んでみたいものだ。
【今日のじょん】いつになくうんPしたら飛んで帰ってきた。よく見ると長~い草がおしりからぶら下がっている。これってそっと取ってやらないとあかんのやて。

コメント
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