晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

睦志のこと(21) 穴虫-27 3/5

2014-03-06 | 上林地名考

2014.3.5(水)曇り、雨  上杉町穴虫を訪ねる。(3月4日)

 綾部市の穴虫は小字として在るのはおそらくここ一ヶ所だろう。予定していなかった訪問なので、とりあえず様子を見てみようということだった。
 国道27号線から於与岐に向かう府道に入ると正面に弥仙山の雄姿が見えてくる。秀麗な独立峰のこの山が古来から信仰を集めるのは眺めただけで解ってくる。道端には地蔵堂があり、覗いてみると古い時代のもののようで、道沿いに列んでいたものが集められたのだろうか。
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 左手に海自の通信隊施設が見えてくるとその右手、伊佐津川までの地域が上杉町穴虫である。海自施設と穴虫の間の府道は切り通し状になっていて、伊佐津川に突き当たる所で市ノ瀬橋となる。
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於与岐側から振り返る。右手が海自通信隊、左手が穴虫。

 川を渡ると於与岐町になり、旧道は橋を渡ってすぐに右に曲がる。数年前バスでこの道を通ったが、随分細くてかつては難所だったのだろう。現在は真っ直ぐに広い道路が通じている。
 穴虫は海自施設の道を挟んだ向かい側の細長い部分だが、道脇のいくつかの田んぼ以外は雑木林の岡である。
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橋を渡った地点から穴虫、右は旧道から伊佐津川を挟んで穴虫。
 川沿いに踏み跡らしきものがあり登っていくが、獣道となっておりやがてクマザサの中に消えてゆく。時間があればじっくり踏査してみたいのだが、今日はここで諦める。藪の向こうになにやら掘っている現場がある。おそらく採石、採土だと思うのだが確かめようが無い。近所には家らしきものが無いのだ。この北方、西方には石灰石の採鉱地があり、於与岐炭鉱、高槻炭鉱など石炭の鉱脈も存在する。なにか鉱物でもと期待はするが、地質図で見る限りそれらしいものは無い。
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穴虫の中、獣道をたどるがやがてクマザサに閉ざされてしまう。むこうになにやら現場が見える。

 市ノ瀬橋を渡ってすぐ左にちいさな祠と石塔などが見える。元々市ノ瀬に鎮座し、下八田村、於与岐村等7ヶ村の総鎮守というから相当の大社だ。中の鳥居が上杉の鳥居野で、一の鳥居は味方というから相当である。この場所が於与岐八幡の元の場所なのだろう。天文19年(1550年)の大洪水で流失したというからこの場所ならさもありなんと思う。
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於与岐八幡宮古跡の松、祠、庚申塔石仏道標等
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道標は「左 見内 た〇ご 右 大〇」と読める。
「左 見内 たんご 右 大股」か。

つづく

【作業日誌 3/5】
じょんのペットトイレ完成。でも使わないだろうなあ。
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【今日のじょん】先日薬の副作用でお漏らししたのでかみさんが先にオシッコさせてドッグランどに置いてきた。後から出て行ったら何と情けない顔をして待っていた。どこかに閉じ込めるとか、繋いでおくなんてことは無いもんね。P1020444


 
 
 
 

 

コメント
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