晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

睦志のこと(19) 穴虫-25 3/1

2014-03-02 | 上林地名考

2014.3.1(土)曇り、雨 睦志のこと(18)は2014.2.27

 大津市の穴虫池のことを書いていたら、桜井さんが現地のより詳しい資料を持参してくれた。再度穴虫池に行って、焼野鉱山の確認と坑道の写真、そして坑道付近のズリからマンガン焼けした岩石を数個拾ってきてくれた。
 穴虫池が焼野鉱山跡であろうとは思っていたが、はっきりそうであることが解った。そして前回に頂いた穴虫池の岸に見える穴らしきものが坑道跡であるということもはっきり確認出来た。
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水面が下がって出てきた坑道跡
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干上がった穴虫池と水の残っている穴虫中池。
 このズリに磁鉄鉱が含まれていないか、磁石で確認する。もし磁鉄鉱が含まれていれば、琵琶湖周辺の古代の鉱石による製鉄の可能性の一端を垣間見る事も出来、穴虫の穴が坑道の穴という説も浮上してくると思ったからだ。
 しかし残念ながらネオジウムの強力な磁力にも反応しなかった。鳥垣のアシ谷マンガン坑道のズリはしっかり反応したのだけれど。
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焼野鉱山マンガンズリ
 いずれにしても穴虫池が旧鉱山であることははっきりしたが、穴の意味が坑道の穴なのか、穴地形の穴なのか、はたまたその他の意味があるのかは判断のしようがない。
 しかしこの間あちこちに穴虫地名を見つけ、穴虫には共通した意味があるのではないかと思うようになった。そしてもう一つ、これだけ穴虫地名が出てくるとひとつひとつの現地訪問を行うのが不可能だと思うようになった。今回桜井さんに現地を訪れて頂き、貴重な写真や岩石まで提供して頂いたので、自分自身で訪問するのと同様の効果が得られた。各地にいる知人友人に依頼して、現地の映像や情報を集めるのも一つの方法かなと思うのである。

【今日のじょん】毎年のことだけど、屋根から落ちた雪が消えていくのには春を感じる。毎日毎日その量が変わるからだ。冬の間は毎日変わらないが、この時期になると一日数十センチと減ってくる。憎たらしさを憶える雪の壁が愛くるしくさえ思えてくるのだ。じょんだって感じてるかも知れないぜ。
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コメント
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