晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

シデの山地名考(6) 7/5

2011-07-05 | 上林地名考

2011.7.5(火)曇

 (9)その他の地名
シデの山に関する地名は一応全て考察してきたが、「シデの思い出」の中にいくつかの地名や呼称が出ている。それは村中の共同作業をする際により詳しい地名や呼称が必要であったということだろう。従って○○の上とか○○の下、○○の端というような呼び方がいくつもあったと思われる。「シデの思い出」の中にはみと下、カワラ上という呼称が掲載されている。(P23)
 「中の段」(P41)
 どこの場所か確定できないのだが、「おおだん」と同様に台地状になった、傾斜の緩んだ地域のことだろう。
 「九十九折」(P41)
 カワラ上とあるのでかわらの上部にあるのだろうが、つくもおれとでも読むのだろうか。茅原に作られた作業用の葛籠折れの道のことでは無かろうか。
 「ズンド松林」(P42)
 つんどに残っている松林のことだろう。
 「みとのきったて」
 きったてとは趣のある言葉だと思う。切り立ったところという意味だろうから岩峰かなと思ったりしたが、急斜面を表す言葉であった。Img_3185 Img_3195

シデの山を行く。左:やすみと手前 右:尾根道のおりと 


 獅子鼻、フケ、コモ池、鳥垣、馬場先など鳥垣地区の多くの小字名が出てくるが、これ等の考察は後日「鳥垣のこと」で述べるつもりなので、今回はここで筆を置くことにする。今回あてずっぽうに地名考証したが、特に「つんど」は自信がない。是非地元の方々にご意見を頂いて納得のいくものにしたい。おわり

 【次回シデ山山行のご案内】
7月24日(日)
 おりと~鳥垣渓谷~やすみと~林道~シデ山頂~大栗峠~復路
 午前9時小野田橋集合 帰着午後3時予定
 参加希望者はじょんのびまで

 ※私は徒歩短縮コース(林道を車で上がり、山頂、峠は同行)に参加し早帰りの予定、このコース希望の方もあれば一緒にどうぞ。

【作業日誌 7/5】
看板支柱完成、看板彫り上げ完成
畑、鳥対策

今日のじょん:ぽんぽこぽん超難関コース
暑さのせいか人も犬も根気が無くなっている。ボールが難しいとこ入ると、探したり取ったりという努力を続けなくなっている。人も待ってやる根気が無くなってついつい手助けしてしまう。こういう教育はいかんね。Img_3256
 
 

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シデの山地名考(5) 7/4

2011-07-05 | 上林地名考

2011.7.4(月)曇、雨

 (8)シデの山
シデはカバノキ科クマシデ属の落葉高木の総称ということである。この木が沢山生えていたからシデの山と言われていたかも、、、と「シデの思い出」にはある。鳥垣にはシデの小字もある、多分シデの山のあたりなのだろう。Img_3192
 
鳥垣林道広場近くのシデの木


 私はシデの由来が木のシデだというのには懐疑的であった。古地名に関して樹木や作物、あるいは獲物などの名前を付けるのは極端に少ない。というと鹿島や鹿角などはどうなんだと言われるかもしれない。確かに鹿の付く地名は無数にあり、動物では鹿が一番と言われる。古来鹿は全国至る所におり、食料として重要視されていたという。しかし地名の場合はほとんどが当て字で鹿そのものを表す地名は少ない。大唐内の栃の例も出したところだが、栃が生えているから栃ではないのである。動植物は人間の生活と密着しているが、その生息地は変遷するので地名として付けるのは意味がなかったのではなかろうか。
 シデには多くの意味があり、著名なのが注連縄に下がっている細長い紙であり、垂(シヅ)の名詞形ということだ。塵払い、はたきなどをシデという地方もあり、これは語源を一にしているようだ。
 もう一つ誰でも浮かぶのが死出の旅路のシデである。縁起でもないと叱られそうだが、山が葬送の地となる可能性はあるが、こう直接的な名前を付けられることは無さそうである。
 山行の際沢山のシデを見つけて、やはりこの山名の由来は木のシデだろうと思った。つまりシデという地名はそれほど古い時代に付けられたものではないのかなとも思う。やすみと、おりと等は茅刈作業が始まってから付けられた地名だと考えられるが、シデは小字に残っていることも考えもう少し旧い地名だろう。つづく

 【作業日誌 7/4】
らっきょう収穫、酢漬け(今年は植え付け用を別にして、1,2Kg収穫)
Img_3254
らっきょう酢は自作より購入品が美味い、辛いことだが、、。


 今日のじょん:月曜はかみさんが午後からプールに行くこととなった。たかだか3時間ほど居ないだけなのに、すっかりしょげかえっている。一緒に連れて行ってもらえないのがショックなのか。しょぼち~ん。
Img_3251

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