晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

念道のこと(4の5) 6/25

2010-06-27 | 歴史・民俗

2010.6.25(金)曇

 ここで重要なことに気付く。根渡は「ねど」と読んで念道と同義の地名かもしれないと予想したのだが、本当に「ねど」と読むのだろうか。これって結構調べるのが困難なことである。市町村名や大字なら郵便番号検索で読みも解るのだが、小字については調べようがない。図書館に行った際に全国地名よみがな辞典などという辞典があった。中身はよく見ていないが果たして全国の小字のよみまで網羅されているだろうか。後はインターネットの検索でよみの載っている文章など探すほかには現地の役場などに問い合わせるしかない。これってなにか良い方法はないものだろうか。各社地図など充実されているが、よみが解らないのはちょっと疑問である。
 とりあえずあるブログで南相馬市の根渡は「ねわたり」ということが解った。どうも東北地方の根渡は「ねわたり」のようだ。そうなると念道とは関連はなさそうだ。他の東北や北関東には根渡神社という神社が多くある。これらはほとんど「ねわたりじんじゃ」で由来を調べてみると、ニワトリ、白鳥などに関連があるようで、これはひょっとすると「白鳥伝説」ともリンクするのかもしれない。私の予想した岩礁という意味はどうも当たっていなかったようだ。根渡についてはいろんなことを調べたが、念道との関連は薄そうなのでここでは述べないでおこう。いづれアイヌ地名、蝦夷に関することでお目にかけたいと思う。Img_1742_2
 
栃木県下都賀郡野木町の野木神社、この神社の東北4Kmあまりに根渡神社がある。野木神社が坂上田村麻呂にゆかりがあるというのはなんとなく意味深という感があるのだが、。(2006.11.15)


 さて念道の念は「ね」で麓を表すのではないかと書いたが、もちろん他にもいろんな意味があって、そば、脇という意味もある。他に有力なのは腐ったという意味である。これは念道から大宮に到る広い低地部分がかつては沼地であったと想定し、そこに溜まった土が腐植している様子を言っているかもしれない。(じょんのびロマン、2010.3.7参照)堆肥のことをねせごえという地方もあるようだ。(全国方言辞典)Img_1715

念道の下、村田といわれる辺りはかつては広大な沼地ではなかったか。


 では念道の道は如何なるものか。道はドウでなくてドである。古文書などでは念道と漢字書きが多くてよみは解らないが、「ねんど」「子ント」などもあり、日本地名大辞典にも「ねんど村」とあるので、これが正しいのだろう。「ド」「ト」はこれまた多くの意味がある。塔などと書いて山の頂上を表すかと思えば峠、谷、平地など何でも表す言葉である。最も著名な意味は河川の合流点という意味である。~渡という地名は枚挙にいとまがない。(沢渡、奈川渡、土合、土樽など)
 以前に渡は徒渉点ということを書いたが、これは大変根拠の薄い用例ではないかと疑問を持ってきた。つまり渡には河川の流れが狭くなっているところという意味があり、そこを徒渉点とするから渡という言い方をする場合があるようだが、それほど一般的では無い上にもともと渡(わたし、わたり)から来ている言葉とするのが普通で、東北の根渡が「ねわたり」とよまれるように、念道の「ど」に当てはめるのは無理があるような気がする。つづく

【作業日誌 6/25】
芝刈完了、施肥
ドッグランど柱の穴掘り

今日のじょん:そういえば最近あごのせじょんをしなくなったなあ。ずっとやってたのがしなくなって、また始めていたのにだ。とまあ随分気まぐれなところがある。フェンスにはいつでもあご乗せじょんしている。Img_0925


コメント
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