晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

雨読 地名の研究(1) 6/2

2010-06-03 | 雨読

2010.6.2(水)晴

 角川文庫「地名の研究」柳田国男著昭和49年九版発行定価不明、購入価250円を読み終える。今日まで地名の研究を続けてきたが、それは概ね金属地名に関するもので、そういう一面的な見方はどうも危険なことだと思うようになり、あらゆる分野から地名に関する研究をすべきと、この書を購入した。他にも数冊読む予定だが、地名に関する研究所の元祖であるようなこの本をまず読むこととした。
 金属地名に関して昨年書いたことがあるが、(2009.11.2~11)例えば菅というのは鉄を表す言葉で、上林と舞鶴の間にある菅坂峠の菅は鉄を表すのは正解だと思う。しかし菅と言えば信州の菅平だろうというのが一般的な思いで、私も菅平周辺の地図を眺めてみた。もし菅が鉄を表すなら、周辺に他の金属地名も現れるだろうし、近隣の神社にもその兆候があるだろうと調べてみたわけである。ところが一向にそれらしいものは現れずガックリしていたのである。ところが千曲川を挟んで西には別所温泉がある。Img_0296

自転車旅行でも別所温泉を訪ねたが、当時は別所地名についても鉄の歴史についてもなんの興味もなかった。


  やっぱり鉄に関係があるのかなあと思っていた矢先に、谷有二氏の「山の名前の謎解き事典」という、かなり一般的な本に、氷の一族、「菅平」と「志賀高原」というタイトルの項があった。そういえば、春になればしがこも解けて、という童謡があったっけ。スガ、シガは氷という意味もあるわけだ。ところがこればっかしでは無くて、横須賀、白須賀、須賀川のスガは州処(スカ)、州に面したところという意味だそうだ。菅=鉄と一様に考えるのは錯誤に陥る危険がある。地名の八割は地形的な要因と言われている、その他にも歴史的なもの、宗教的なもの、農林業に関するものなど様々で、それらすべてを勘案しなければならない。そのためには非常に広い分野の知識を得なければならないが、その手始めにこの書を選んだわけである。つづく。
【作業日誌 6/2】
玄関坂の花壇枠作り(古民家の廃材を利用する)Img_4657 Img_4658
チエンソーの修理(起動用のひもが切れた)



左:ついでにチエンソーの掃除もする。 
右:レンガ敷きはかみさんの作品。左側の花壇に枠を作る予定。

今日のじょん:今朝もシマ公が日向ぼっこしている。頭を穴に突っ込んでいるので、尻尾をツンツンしてやったら、全体が出てきて尻尾を震わせ、やたら挑戦的だ。じょんも負けずににらみ合いを続けている。じょんに巻き付いてもかなわないので、退散する。明日は棒きれを用意して、ひどい目に合わせてやる。なーじょん。


 

コメント
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