いよいよ仮免検定。順を追って書き、結果は最後まで引っ張る、、、、というのが常道かもしれませんが、ここではあえて結果を先に書かせて頂きます。なぜなら、、、不合格だったからです。焦らしておいて落ちた、というのは何とも後味が悪い。しかし、おそらくその過程は皆様の予想とは少々異なるのではないかと思います。以下、その顛末です。
さて、いよいよ検定日。夕べもとりあえずイメージトレーニングはしたものの、正直自信のある状態とは程遠いと言わざるを得ません。悶々として教習車の送迎場所に向かうと、今日はいつもの送迎担当の方ではありません。どうやら朝だからか、指導員の先生が送迎に来て下さったようです。
三十代くらいと思しき男性教官で、まだ教わったことはありません。今まで相当数の実習を受けているというのに、次々と教わっていない先生に出会うのは本当に不思議です。一体どれだけの教官を抱えているのでしょうか。検定ですか、と優しく問いかけて下さった先生に、ため息をつき、
「そうなんですが、、、正直受かる気が全くしません。昨日も何回か脱輪してしまいましたし。。。皆さん、大体一回で受かるものなんですか?」と問うと
「そうですねぇ、まあほとんど一回で受かりますね。」とのお答え。なんと、、、聞かなきゃ良かった。
そこで、昨日のS字、クランクでの悪戦苦闘ぶりを伝えると、
「それならクランクは良いと思った所から一呼吸おいてハンドルを切り始めると丁度良いのかもしれませんね。でも(縁石とサイドミラーの)見え方は道の端にどれくらい寄せているかによっても変わってきますから気をつけてください」とアドヴァイスを頂きました。なるほど。。。。これだけ実習を受けていてもなお新しい発見があるとは。奥が深いです。
頑張って下さい、と送り出して下さった先生に礼を言って校舎へ。本日の受講生は8名、私以外は皆大学生のように見えます。それぞれに番号を与えられ、一人の教官が二人の生徒の検定を行う感じです。私の担当になった教官を見ると、、、なんと、先ほど送迎に来て下さった先生です。優しい先生が担当になったのは、かなり運が良いというべきでしょう。しかも、どうやら私は二番手、先に組になった男子生徒が運転するので、彼の作業を一度確認できるわけです。
実習開始。先に運転を始めた男子生徒は、、、、上手い。運転に迷いがなく、黙々と、そして心地よいスピード感で運転していきます。S字、クランクも、止まることなく非常に滑らかです。あっと言う間に終わってしまいました。
皆こんなに上手いのかしら、、、と動揺している場合ではありません。次はいよいよ私の番です。
前後確認して車に乗り込み、座席、ミラーの調節、エンジン始動、ギアをいれてハンドブレーキ解除、ミラー、合図、目視、そしてスタート。最初はほぼ外周一周、40キロ速度はなんとかクリア。コースを覚えることは目的ではないので、不安があったり分からなくなったりしたら先生がガイドしてくれます。覚えたつもりでも早速不安に陥った私は、「えっと、次は、、、」と早々とガイドをお願いする始末。もし勘違いしていたら、もうコース取りから失敗してパニックになりますから。。。。一つ一つ、丁寧にガイドして下さり、お陰でなんとか落ち着いて、S字、クランクも脱輪せずクリア。そして無事、最後の発着点へ。
先生、「出来たじゃない」とにっこり。えっ?ということは、、、合格?
ここまで読まれた方、アレ?と思われたことでしょう。そうです、私は学科で落ちたのでした。。。。ちなみに今回受験した8人のうち、実技は全員合格しましたが、4人が学科で不合格。実は落ちる確率は、学科の方が大分高いようです。
うむ、三日間の酒田音教のバスの行き帰り、勉強するつもりでほとんど眠りこけていたツケがまわったか。。。。(だって定期の疲れが全然抜けていなかったんです。。。言い訳ですけど。)しかし次は学科のみで実習は免除になります。それだけで全然気分が違うというものです。
再度検定を申し込みに行くと、受付に本日お世話になった先生が。恥ずかしさと申し訳なさでうろたえる私でしたが、既に結果を知っている先生は(学科でも教室にいらっしゃったので)朝と同じ様に「頑張って下さいね」と声をかけて下さいました。ご恩に報いるためにも、次は必ずや合格しなければと、決意を新たにしたことでした。
私から言わせれば、順調ですね( ̄▽ ̄)b。
私は生家が東京の下町で、しかも職業上、自家用車を必要としない家庭でしたので、そもそも車の運転がなんたるかを知らなかったこともあって、苦労しましたよー。こっちの若い人は、生まれたときから感覚を植え付けられているんで、もう車に関してはベテランですからね。比べることありませんよ。
爽やかな季節のお誕生日ですね、おめでとうございます。
だって、トロくて物覚えの悪い私でも免許を取って運転してるんですから。
マイペースで頑張って下さいね!