常念が見える部屋から

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昔見た景色  馬の背で運ぶ

2010年05月25日 | 季節の便り
緑の風車 ヤマボウシ


馬に物を運ばせる合理的はなしくみは馬車である。
しかし 細い畦道や、山道ではもっぱら馬の背に頼った。

馬の背に60キロの米俵を二つバランスよく積んで運んだ。
その有様を子供はのころは日常的に見ることができた、まず馬に荷物用の馬具を幅広いベルトを使って縦横しっかり固定する。
横はベルトを腹部に巻きつけ、縦は首輪から尾を回り込んで固定されていたように思う。
馬具内側には柔らかな厚い布を張って馬の背に傷がつかないように充分配慮されていた。
馬の背格好に合わせた特別あつらえ品である。
積み方はまず、最初の1俵を馬具の中央に放り上げて仮固定する、次の1俵を馬具の左側に固定すると同時に中央に仮固定した最初の1俵を右側にずり下ろす。
こうして米俵は馬具の左右にバランスよく揺り分けられる。
1俵60キロ都合120キロの重量を、1.8メートルの高さの馬の背にきっちりとバランス良く、馬に余分な負担がかからないように荷造りするのは簡単ではなっただろう。

コメント
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