常念が見える部屋から

ここから北アルプス常念岳が眺望できます。
季節の移ろいに写真を添えて発信します。

巣穴探検準備の進捗

2009年02月18日 | 季節の便り
主役(膀胱腎盂ファイバースコープ)

機材は完備したが、課題も山積している。
観察だけでなく写真撮影をしたいと思うだろう。
以前ご高名な病理学教授からお聞きしたこと。
「昔は写真が写せる顕微鏡などなかったから、ひたすらスケッチしたものだ」
「片目で顕微鏡をのぞき、片目でスケッチブックを見ながら書いたものさ」
「見て描くのだから必然的に組織の細部まで詳細に観察できた」
「今はボタンひと押しでいくらでも写真が撮れる、どっちがいいのかね」

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ムササビ巣穴の中

2009年02月17日 | 季節の便り

ムササビの巣穴を、自然な状態で観察してみたいというのが隼人君の希望である。幹に作られた巣穴は、入口から少し入ったところから直角に下に降りて、洞の低部がねぐらになっているらしい。
通常では暗くて狭くて内部の観察は出来ない。
内視鏡なら見えるかもしれないという発想から私に相談が来たのは今年の正月のことだ。
山中の木の幹のどうやって内視鏡を設置するか、電源はどうするか等ハードルばかりが気になった。
そこで先端に充電式のライトがついた、極めてシンプルな内視鏡を探してもらうことにした。
私の長い記憶の中にそのようなスコープは存在しなかったと思うのだが、類似品があって、運よく1週間ほど借りることができた。
しかし思ったように観察できるかどうかはまったくわからない。


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仮診療所

2009年02月16日 | 季節の便り
集まった人たち

小学校に設けられた仮診療所に私たちが到着した時、既に受診者の長い列ができていた。
その列は半日過ぎても途切れることはなかった。
用意した医療物資に限りがある上に、時間との勝負でもあるから、どこかで区切らなくてはならない。
主催者の苦悩は大きかったと思う。
自分の直前で終わりを告げられた受診者、その後に並んだ人たちの気持ちを考えると複雑である。
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南の島の花

2009年02月15日 | 旅先の風景
プルメリア

宿泊先のホテルに着くと、参加者全員の首にプルメリアの甘い香りがするレイを掛けて歓迎してくれた。
プルメリアの白い花は、この国の公園にも学校にも街路樹にもいたるところで見ることができた。
以前バンコク市内の古い寺院の石段にちりばめたように白い花が落ちていて、見上げると頭上に枝を伸ばした大木に咲く白花をガイドがプリメリアと教えてくれた。
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ルソン島からの風

2009年02月14日 | 季節の便り

1,000キロも遠いルソン島から南風が吹きこんで、冬のさなかであると言うのに気温が20℃を超えて、残り雪もきれいに消えた。
いじけたように萎んでいた福寿草が数十本一気に花開いて眩しいほどである。
朝方降った雨の名残か、常念山脈の手前安曇野に、四分の一円を描く薄い虹がかかるのを見た。
油断から風邪を引いたらしい、微熱でうるんだ視界の中で虹は急速に色あせてしまったけれど心に残る景色だった。

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マンゴーの青い実

2009年02月13日 | 季節の便り
マンゴー マンゴー マンゴー

医療奉仕の昼休み、仮設診療所がおかれた小学校の中庭を散策した。
見覚えのある木が見上げるような林になっていて、花が咲いている枝、青い実がなっている枝等が茂っていた。
新芽の赤茶色の色合いが、我が鉢植えのマンゴーに酷似したいる。
通りかかった現地の人に青い実を指さして「マンゴー?」と尋ねたら笑顔で「マンゴー、マンゴー、マンゴー」と答えてくれた。
葉の色艶は我が家のマンゴーの方が上だ。
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暑い国から帰って

2009年02月12日 | 常念100景
チュウリップと常念

ガイドの情報によるとマニラは例年にない涼しさが続いているという。
短期の滞在中ではあったが、暑さが気になることは一度も無かった。
皮肉なことに、エアコンのスイッチを切っても室温が上がらず、毛布一枚で松本よりも寒い思いで夜を過ごした。
そんなこともあってか、10日の夜11時に松本についた時、外気にそれほどの冷たさを感じない、30℃の温度差は歴然とした事実なのに、それを受容できない程感覚が低下していたのかもしれない。


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今年もマニラへ

2009年02月06日 | 季節の便り
何の球根?実はチューリップだった。
室内の暖かさにぐんぐん伸びて、つぼみに紅がさしてきた。
外のチューリップはまだ固い凍土の中

今年もフィリッピンへ奉仕活動に行くことになった。
夕刻松本を出て、中部国際空港に前泊し、朝9時の便でマニラに向かう。
帰国は10日午後6:30予定である。
今回も奉仕の意味に疑問を覚えつつ参加するのは、この奉仕団を心待ちしている大勢の人たちがいるということである。

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かまど(竈)炊飯

2009年02月05日 | 季節の便り

米と水を入れたお釜を竈に乗せ、下から薪を燃してご飯を炊くのがごく普通の農家だった。
お釜の中に手首の関節まで水を張って水加減を確認する。
焚き付けの松葉は裏山から熊手で集めてきた、薪は冬仕事に持ち山から一年分を切り倒し、凍った雪道を引き出した。
松葉の弱い火は粗朶の小枝に移されて強さを増し、やがて薪に燃え移る。
「ハジメ チョロチョロ ナカ パッパ 赤子泣くとも蓋とるな」
勢いが付いた火力を飯炊きの極意通りにコントロールするのは難しい。
早朝小枝を折る音に目覚めると、台所の端に据えられた漆喰製のかまどの前で火を起こす母の姿があっとことを思い出す。
その姿に何故か安心してまた眠りに落ちた。
毎日竈で飯を炊くという大変な母の仕事を手伝うこともなく時代は変わった。




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歯の治療

2009年02月04日 | 季節の便り

お土産にいただいて久方ぶりに伊勢の赤福餅を食べていたら、固い異物を噛あてた。
虫歯治療の金属がはがれての異物混合である。
あくる日早々に剥がれた金属片を持って歯医者さんに駆け込んだ。
金属片を丹念に調べて「これは使えるかもしれない」と先生はおっしゃった。
しかし その金冠を戴いていた虫歯、すなわち土台部分に欠落のあることが判明し、新しく作り直すことになってしまった。
私が 6日の夜から4日間の予定でマニラに行くことになっているので、なんとか五体満足で行きたいとその窮状を訴えた。
「わかりました2日でやりましょう」
その2日が今日で、新しい金冠で噛む昼食は格別な味がした。
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