常念が見える部屋から

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季節の移ろいに写真を添えて発信します。

雨降って地固まる

2009年02月23日 | 季節の便り
木連

春が近くなると、コンクリートのように固く凍った地面が解け始め、庭のいたるところが泥濘んで、まるで田植え前の水田のようだった。
夜の冷え込みで凍った凍土が、春の日を受けて庭は底なし沼に変わる。
そのころ車のタイヤの側面にべっとりと泥を付けて走る車も多かった。
こんな時期に降る雨は、しっとりと土を抑え、不思議なことに大地は安定する。
「雨降って地固まる」とはこのことを言ったらしい。
砕石を敷きつめて、排水を促した現在の庭から当時の泥濘は想像ができない。
泥濘に板やござを敷いて、人道を確保した庭など、今はどこにも見当たらない。


コメント
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