常念が見える部屋から

ここから北アルプス常念岳が眺望できます。
季節の移ろいに写真を添えて発信します。

電線スズメ

2008年01月21日 | 季節の便り

夜のうちに5センチほどの降雪があって、大寒の朝がきた。
積雪が少ないと、車や人の通る前の除雪は気持ちよく楽にできる。
北国の寒波とに比べたら、-6℃なんか寒さのうちに入らないと粋がって、一人で頑張っていたら汗が出た。
じっとして動かない電線すずめは寒かろうと思った。
しかし 電線に電流が流れると熱が発生する、工業高校の学習では、電流の二乗に電線の抵抗を乗じた熱量だから、雀の足温器にはなっているのかもしれない。
私は知らないけれど「寒雀」ほど旨いものはないらしい。
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三九郎囃子

2008年01月20日 | 季節の便り
燃え盛る三九郎

火祭が終わって1週間が過ぎ、大寒に入るという時に、突然思い出したことがある。
子供のころ三九朗の燃え盛る火柱を囲んで歌った囃子である。
火祭の炎で、記憶の底から、時間を掛けて、炙り出されたのだろう
親方の音頭で、声が嗄れるまで、意味もわからずに、声を張り上げた、囃子歌の言葉は一部欠落してしまったが、ほぼ覚えている。

三九郎三九郎大黒様という人は
一に 俵をふんまえて
二に にっこり笑って
三に 盃手に持って
四ツ 世の中良いように
五ツ 泉が涌くように
六つ ***
七つ 何事ないように
八つ 社をおし立てて
九つ ***
トウは とうとう***

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まんさく

2008年01月19日 | 季節の便り

先週まで陽光を遮っていた稜線の木立の上に、太陽が顔を覗かせた。
冬至から1ヶ月、北極圏の暗黒の地平線にも太陽の復活がはじまることだろう。
マンサクは枯葉をつけたまま確実に息吹を始めた。
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日が落ちる頃

2008年01月18日 | 季節の便り

戦国大名小笠原長時の居城、林城址に日が沈むと葉を落とした雑木林が連なる稜線がくっきりと浮かび上がる。
目を凝らせば兵どもの動く影が城址の木立の間に見え隠れする。
史書によれば、天文19年(1550)武田勢の侵攻により林城落城とある。
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針の木岳遠望

2008年01月17日 | 季節の便り

同じ窓から、北西の彼方に針の木岳が遠望できる。
普段は雲に隠れていることが多いけれど、大気の状況により、厳冬期の荘厳な佇まいを間近に見ることができる。
白銀の三角錐は、映像で見た異国の山並を思い起こさせる。
あの頂の向側には黒部湖が静かに凍っているだろう。
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ツルウメモドキ

2008年01月16日 | 季節の便り

ツルウメモドキの藪を見つけておいたので、頃合を見計らって出かけたが、目ざとい小鳥たちに先を越され、殻だけが風に鳴っていた。
やがていずれの地でツルの子孫達がが繁栄することだろう。
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空からの贈り物

2008年01月15日 | 季節の便り

14日の日没時 松本の市街地に続くなだらかな丘陵地帯に立つ、特定建築物の一部分だけが紅に染まり、その景色は短時間で消えた。
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火祭(三九郎)

2008年01月14日 | 季節の便り
燃え盛る大人の三九郎

三九郎は子供達の正月行事であった。
この行事遂行にあたる組織は、厳格な階級制がしかれ、組織の親方階級は絶対権力者であり、意に添わない者には理不尽な制裁もあった。
山から材木を切り出し、三角錐の骨格となる3本の心棒を立て、その心棒に建物の梁ともいえる横棒を階段状に取り付け、五層城郭の骨格が完成する。
各階層には、藁、麦藁、萱等、青竹などを詰められる最大限度ま押し込んでゆく。
こうして5段式ロケットの燃料タンクが完成する。
松の内が終わり、各家々から松飾りを集めて、城郭の外壁を門松で美しく葺き上げる。
勿論 門松だけでは足りないから、山から杉や檜の下枝を切り取り集めてくる。
苦しみと楽しさの果てに緑の大ピラミッド(大小屋)と小ピラミッド(小小屋)が出来上がる。
この大工事を子供達だけで、正月休の全日程をつぎ込んで完成させる。
いま思うに、現在の行動の基礎のほとんどは、この10歳~15歳の少年時代に体で覚えたことに連なっている。
木を切り倒し、引き出して約10メートルの櫓を組み、燃料をつめ、青葉で装飾した、この難工事を、大した事故もなく子供集団だけで成し遂げたことにいまさらながら感心する。


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野鳥

2008年01月13日 | 季節の便り
ひよどり

メニューは一品だけで屋根も無い粗末なレストランにお客さんが来た。
薄く雪に埋もれた紅い柿が、灰を被った暖かい炭火に見えたのかも知れない。
朝の雨が、吹雪に急変したので、ヒヨドリは吃驚したように、降りしきるボタン雪を眺めていた。
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季節外れの雨

2008年01月12日 | 季節の便り

早朝から 夕立のような大粒な雨が、勢いよく池の分厚い氷を穿ち溶かした。
昼頃 気温の低下とともに、雨は徐々に不透明になり、落下の速度が鈍り、やがて雪に変わった。
雪のすだれは視界を覆い隠し、逆巻いて降り積もった。
やがて潮が引くように吹雪が去って、梢に雪化粧した落葉松林が、若葉の時のように風にしなやかに揺れた。
群れ鳥が黒い塊となって谷の向こうに渡った。
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