暖気運転

朝　数分間のアイドリングをする。
部屋の中からリモコンでエンジンをスタートさせる安全で便利なセットがあるようだけれど使わない。
寒くても外に出て、自分の手でキーを回して車のご機嫌を伺う。
それから家に入って出勤身支度をする。
数分のアイドリングで車内は快適な暖かさになって健康上も良いことだと思っている。
しかし炭酸ガス排出削減に逆らうようで多少の後ろめたさはある。

水温む

ぽかぽか陽気に堀端の枝垂れた柳が春めいてきた。
このまま梅や桜が咲くことなどあり得ない事だけれど、もしかしたらと、遠くで期待している事でもある。
寒中は寒くなくてはいけないと思いつつ、小波が立つ外堀につい騙される。

年始周り

今週３日を掛けて県内挨拶回りをほぼ終えた。
東西南北春を思わせる暖かさで、ガラス越しの陽光が暑く感じた。
先々で昨年のご厚誼に感謝し、今年のご厚情をお願いして回った。
１０００キロあまりを走破し無事松本城にゴールした。

乗鞍岳

北アルプスの一番南に位置する乗鞍岳はこの窓から見えない。
数百メートル北に視点を移動させると、特色あるなだらかな山容を一望することができる。
あいにくこの日は山頂が雲に隠れていたが山の雰囲気は充分だ。
かみさんの作品を拝借した。

すいかずら（忍冬）

朝刊に、温泉に浮かぶ赤いリンゴをかき分けて、首まで浸かった写真と共にリンゴ湯が紹介されていた。
我が家では冬が来ると、スイカズラの蔓を布袋に入れた薬湯をよく使った。
「温泉の素」が無い時代のことである、風呂から上がっていつまでもポカポカと温かかった。

1月6日朝 薄紅色に染まる常念

薄紅色の常念

外で人の話し声がしなくなった。
子供もいないし、寒いから大人も年よりも外に出ない。
田舎の冬は１軒１軒が隔離されてしまう。
以前は隣近所が頻繁に相互訪問を繰り返し、子供心によくもまあ、話の種が尽きないものだと思ったことがある。
コタツ談義が信州人の理屈っぽさの原点だと聞いたことがある。

菊咲く

掃き溜め菊

旺盛な繁殖力で夏のあいだ農作業の敵にされた掃溜菊が、いつ紛れ込んだのか鉢植えのパパイヤの根元で咲いていた。
室内とはいえ寒の入りを間近にしてこの姿である。
花弁数を3枚に減らしているのは、日照不足に対する自己防衛？天晴れとしか言いようがない、春まで付き合うことにする。

寒い景色

冬至を境に米一粒づつ日脚が伸びて、南側の斜面に屏風のように立ちはだかる林の上に、太陽が顔を出す時間が申し訳程度長くなった。
とはいっても、室内に太陽が差し込む時間は1時間程度、避難させたアボカドやゴム等も外の景色に反応して身震いしている。

穏やかな晴天　今日から事始

槍ヶ岳

10時３０分　槍を覆っていた雲が消えて、1週間ぶりに峻険が輝いた。
12月31日　槍ヶ岳の岐阜県高山登山ルートで発生した表層雪崩に、就寝中の２パーティが巻き込まれ、内4名の貴い命が失われた。
その瞬間　生と死を分けたものは何だろう。



1月3日朝の常念

万年青

暮れからの風邪症状が改善しない、休みの間にスノーシューで雪原を歩こうなどと空想していたけれどあえなく断念した。
ここ数年振り返ると、年末はいつも体調を崩す。
今日は1日部屋の中でじっとしていた。
箱根駅伝から少し元気を貰ったから、もう大丈夫だろう。