常念が見える部屋から

ここから北アルプス常念岳が眺望できます。
季節の移ろいに写真を添えて発信します。

お水取り

2007年03月13日 | 季節の便り
全ての照明が消された舞台に、火の粉を撒き散らしながら大松明が駆け上がる。
舞台の軒先を焦がすようして動き回る松明は、さながら戦乱の世の焼き討ち連想させる。
欄干から突き出した松明を蛇の目傘のようにまわすと、火の粉が流星群のようになって眼下の善男善女の頭上に降りかかる、観客の悲鳴と歓声が暗い境内にこだまするようにわき上がる。
奈良はお水取りが終わりまでが冬だという、その言い伝えにふさわしい寒い夜であった。
コメント (1)
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