金環食を見た証しに
ハレーションやゴーストが出て撮影は失敗したけれど、太陽の輪ッカは確かに写っている。
青い桑の実
蝶によって幼虫が食べる草木は決まっている、キャベツ葉を食べる青虫は長じてモンシロチョウになる。
間違っても南瓜の葉は食べない。
大切にしていた文旦の葉を食べつくしたのカラスアゲハの幼虫である。
同じようにか蚕は、桑の葉以外見向きもしない。
古き頃 長野県は養蚕業が盛んであった。
県歌 信濃の国でも「しかのみならず桑採りて 蚕養いの業のうち開け 、細き世すがも軽からぬ 国の命を繋ぐなり 」と歌われている。
物心付いた頃、山の奥地まで続いていた桑園は、養蚕業の衰退と共に自然と山林に還り、麓の桑園は果樹栽培に変わった。
我が家も例外ではない、最後まで蚕養いをつづけていた農家に貸していた桑畑が、高齢を理由に返却された時は本当に困惑した。
結局 重機を頼んで桑を引き抜き、更地にして雑草の茂るままに今日まで放置してきた。
当主の懐古趣味から残された1本の桑の木が成長し、毎年桑の実が実る。
ほとんど ひよどりが食べてしまうのだが、黒紫色に熟れた桑の実は、2.3粒で桑の実でしか味わえない郷愁が体中に染み渡る。
輪っかが写っただけでもよかったですね
小学校の時、理科の時間に蚕を1匹ずつ持ち帰って観察が宿題でした。
桑の葉っぱなどどのように調達したか記憶にありませんが、葉をかじる音ははっきり覚えています。
農家だった叔父の家で、繭から真綿を絡め取る手伝いをしたこともあります。