太陽は常念の裏側を斜めに通り抜けて、横通岳の大鞍部から再び顔を出したらしく、天使の梯子がくっきりと安曇野に向かって伸びていた。
日没後しばらくして、山を覆っていた雲が吹き飛ばされたように消えて、夕焼けが始まった。
太陽は山脈に垂直に沈むのではなく、旅客機が着陸するように、ある角度で下降しながら沈むことが想像できた。
夕焼けが収まると、町の灯が鮮やかに浮き上がる。
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