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長野油田

2011年02月22日 | 来し方

まんさく

 

明治初期 長野市で日本最初の石油精製所が稼働したと、新聞のコラムに載った。

それで思い出した、昔 長野に油田があって、その産油を使った産業があったことを聞いたことがある。

産業とは投薬ビンの製造である。

以前 医療機関から出される内服薬は散薬(粉薬)と水薬があって、水薬は目盛が付いたガラス瓶で提供されていた。

この投薬ビンは医療器械商の取扱品で、その製造工場は長野にあった。

何故 長野市に投薬ビンの製造所があったのか?屑ガラスを溶解し投薬ビンを製造する過程で多量の熱を消費する、安価なビンの製造に高価な燃料は使えない。

そこで知恵者が井戸水と一緒に組み上げられる厄介物の原油を精製し、燃料として使う方式を考案した。

これが この地で投薬ビン製造業が発祥した主たる理由に違いない。

 

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