常念が見える部屋から

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次の時代に残すために

2014年01月29日 | 来し方

 少し落ち着いた感じの針木岳

町会歴史研究会の末席に加えてもらっている。

時間が昔より早い速度で過ぎ去って行く、その時代に存在した者がその時々の事柄を書き留めておくことが必要ではないかということになった。

町会でも大正・昭和を知る人が急速に減って、その人が生きた時代の歴史がある日忽然と消えて行く。

ことは急がなければならない、まず町内の様々な分野の消えた歴史を掘り起こし小冊子にまとめることになった。

その1・紙漉きについて

山沿いの道を歩くと、山裾に広がる荒畑の土手斜面に、楮(こうぞ)や梶(かじ)の落葉低木を見ることがある。

これらの潅木はかつて自家用和紙の原料として栽培されていたものが野生化したと思われる。

昭和初期まで集落には副業として紙を漉く家があり、刈り取った楮を和紙に加工してもらうことができた。

ここでは〇〇さんの先代が、土間に紙漉機を据えて、農家から集まった楮を原料に、質の良い障子紙を漉いていた。

 

幾多の工程を経て作られる障子紙は厚く強靭で、その優れた断熱性は、障子一枚で冬の外気を遮断できた。

その時代を生きた人達の自給力は旺盛で、衣食住や光熱の多くを自給で賄っていた。

 

 

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