常念が見える部屋から

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季節の移ろいに写真を添えて発信します。

おこひる(小昼)

2010年12月13日 | 来し方

 

師走を彩るヒヨドリジョウゴ

 

通勤途中のラジオから「おこひる」という懐かしい言葉が流れた。

久しく聞くことがなかった響きである。

子供のころ農作業を手伝わされている日の長さは特別である、太陽が一点に固定されて時の経つのが腹立たしいほど遅い。

そんな時親父の「おこひるだ」という一声で不機嫌がふっ飛んだ。

「おこひる」は昼飯にはまだ間がある時間帯の休憩をいう。

前夜 母が用意した、お茶や菓子、果物、煮物や、おにぎりまでが莚の上に並んでいた。

嬉しい事に「おこひる」は午前と午後の2回用意されていた。

あの頃は1日5回も食事したことになる、だから今の元気があるのかもしれない。

家族が揃う野外の食卓は、手伝いの苦しさを越えてはるかに楽しく、残された作業時間を頑張ることができた。

猫の手も借りたい農繁期、「おこひる」は親の労働者懐柔作戦だったのだろう。

 

 

コメント
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