常念が見える部屋から

ここから北アルプス常念岳が眺望できます。
季節の移ろいに写真を添えて発信します。

キツリフネ 釣りあげられた深海魚

2008年09月04日 | 季節の便り

深い海の底のように湿った薄暗い胡桃の木陰で咲いている。
クルミは二百十日が過ぎると完熟とはいかないけれど、水気の多い種子が食べられる。流れの木陰に、ブドウのような一房を抱えて陣取り、台になる平らな石を流れの中に沈めて、ハンマーは手頃な小石を用意する。
緑色の外皮を小石で叩いてはぎとってから、かたい殻を割る。
食べられる中身は全体から見たら、十分の一、いや二十分の一かもしれない。
口の中に広がる木の実の濃厚な味が嬉しかった。
胡桃の外皮はアクが強く、注意しないと指先が濃い茶色に染まった。
その染色力は強く、雪が降るまでその痕跡が残った。

コメント
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