或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

にごり酒

2008-04-11 06:28:01 | 650 酒
いつ頃からかよく憶えていないけど、暖かくなると飲み始めるのが白濁酒。いわゆる”にごり酒”って奴。ざっくり言えば、アルコール度の高い甘酒かな。ガラスの徳利に入れて冷蔵庫で冷やしておいて、週末とか休日にTVでも見ながらちびちびやる時によく合う。日本酒と同様に”和”の雰囲気だから音楽を聴きながらというのはあまりやらないけど。これはイメージの問題か。

というのも”にごり酒”で思い浮かべるのは時代劇。特に印象に残っているのが萩原健一が主人公を演じた「八つ墓村」(1977年)。戦に敗れた落武者が辿り着いた山間の村で生活を始める。ところが村の人間にとっては迷惑そのもの。そこで毒入りの酒を飲ませて殺してしまうという、おそらく皆さんよくご存知のストーリー。この時に振舞われたのがおそらく”どぶろく”。

”どぶろく”と”にごり酒”は何処が違うのかという質問には正確に答えられないけど、酒を造る過程の中で醪(もろみ)ができて、この醪そのままが"どぶろく"、醪を搾り濾過したのが”にごり酒”。さらに濾過して白色の部分である滓(おり)を完全に取り除いたのが清酒らしい。その意味では”どぶろく”は日本酒界におけるシングルモルトのカスクストレングスってところか。

実は最近コンサルの教育セミナー用として作成した資料の中で出てきたのが"どぶろく”。つながりは小泉構造改革。平成13年から18年にかけての在任5年間にいろんな施策を打ち出したけど、大きな柱が規制緩和。その中の目玉がいわゆる”構造改革特区”。簡単に言えば法律を緩和してビジネスチャンスを拡大するというもの。”どぶろく特区”もそのひとつ。これは制約がある酒の製造を一定の条件下で許可しようというもの。調べると、これがきっかけで生まれた商品が結構出回っている。

でもまだ飲んだことはありません。700ml瓶で2千円ぐらいするからけっこう高価。でも”にごり酒”だと甘くて口アタリが良いからついつい飲みすぎるけど、”どぶろく”ならそれがなくなるかも。記事にしたからには、まずは試しに飲んでみなくては。

大山 にごり酒   どぶろく特区 ほろよい小町

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