いよいよW杯(サッカー)が近付いてきました。選手登録の最終締め切りが15日であるため、続々と各国代表選手が発表されています。
少し見てみると、アルゼンチン代表は18歳のメッシ(バルセロナ)も選出され、順当なメンバーです。逆にオランダは正式発表では無いもののダービッツ、マカーイ、セードルフといった世界的に有名な選手が選ばれていません。こういった選手選考に関わるドラマは毎回あるわけで、日本だって前回(2002年W杯)は中村俊輔選手が外されたことが大きく取り上げられました。
さて、もう少し見るとイングランド代表は、17歳のウォルコット選手が選出されました。これには本人もマスコミも驚きを隠していません。もちろん才能を高く評価されて、アーセナルに移籍した選手ですが、試合に出場しているわけでもなく、まさに奇策と思われても仕方ありません。(但し、イングランドは過去にも、オーウェンやルーニー、ファーデナントなど10代選手を数多く代表に選出している国でもあります。)過去に10代の選手といえば、ペレ(ブラジル)やロナウド(ブラジル)、エトー(カメルーン)、オーウェン(イングランド)、小野伸二(日本)など、世界的に活躍する選手たちが並ぶのです。ただこの選手たちは、各国でその才能が認められ、歴史的選手になるであろうと誰もが認めていたからこそ、選ばれたという経緯があります。
そういった意味では、今回のメッシ(アルゼンチン)やロビーニョ(ブラジル)などが、そういった選手なのかもしれません。
翻って、日本代表です。ジーコ監督は、「サプライズは無い。ロビーニョのような選手が現れれば別だが・・・」と言ったそうです。彼の頭の中では既に代表メンバーは決まっているのでしょう。(少なくともスタメンになる選手は)。けれども、彼は実際にロビーニョのような選手を探し出そうとしたのでしょうか?少なくともジーコ監督が就任してから4年間の采配を見ていると、そのようには感じられませんでした。いつも代わり映えのないメンバーで、そのまま年齢を重ねただけのように感じます。
僕はこれに危機感を抱いています。たとえ今回のW杯で結果を残したとしても、将来的なことを考えた時に若い選手の経験が明らかに足りないのです。なかには「Jリーグで経験を積んでいる」とか「年代別代表で海外試合を経験しているから大丈夫」という人もいますが、フル代表という立場を経験しているかどうかは大きな違いとなって現れます。
だからこそ、将来の中心になり得る選手の早い時期の代表選出を期待するのです。セレッソの柿谷選手など経験を積ませるとかなり面白いと思うのですが・・・。