浜床のふろしき

尾道市因島から日常を記します

そば処 はな

2005年04月19日 | 因島

数ヶ月前に因島にもそば屋ができました。そば屋というのもおかしい表現かもしれませんが、ざる蕎麦やかけ蕎麦だけでなく、ソバガキや蕎麦アイスなどを食べさせてくれるので、そば屋という表現が合うように思います。

その存在は出来てすぐに知っていたのですが、なかなか行くことが出来ずにいました。でも先週末にやっと行って来ました。その時のエピソードをひとつ。

久しぶりの土曜日休みで、用事が昼からしか予定されていなかったので、外食を考えました。そこで思いついたのが、「そば処 はな」。僕の住む町内にあるので、バイクで5分程度で行けます。混んでいると大変なので、一応電話をしてみると1時間ほどしてから来て欲しいとのこと。そうは言われても昼からの予定があるので、30分ほどして行ってみました。

民家を改築して食べられるようにしているので、外から見ると分かりにくいのですが、看板が出ていましたので、なんとか見つけられました。PA0_0006

玄関の扉を開けて、中を覗くと、なんと黒ずくめの集団が!

「しまった。法事だったのか!まずい所に来てしまったぞ。えい、帰ってしまおう。」

と玄関を出て、帰ろうとしたところに向うから声が聞こえる。

「お兄ちゃん、食べにきたんじゃろ。帰らんでもええで。うちの親戚じゃけぇ、もうすぐ帰るけぇのー」と隣の家のおばちゃんに呼び止められてしまった。

(そう言われても、まだ居るのに気まずいじゃないかと心の中で言い返し)仕方なく引き返し、再び玄関の扉を開けて中に入る。黒ずくめの人たちの中、一人ぽつんと立っていると店の奥さんが来てくれた。

「2階にも部屋がありますので、どうぞ上がってください。」

(やったー、助かった。)廊下を進み、階段まで行く途中に石臼や蕎麦を打つ場所が見えた。2階に上がると部屋があり、そこには少し大きめのテーブルと蕎麦を食べている男の人がいた。とても気さくな人で、色々話をしてくれた。どうやら、新聞に紹介されていたのを見てきたらしい。そして、ここのそば屋は1階も2階も大きなテーブルに何人かが掛けて食べるようになっていることを教えてもらった。一人で静かに食べたい人には向いていないかも。PA0_0003 PA0_0005

でも全く知らない人と話をしながら食べるのもなかなか楽しい。その男の人は僕が行った時にすでにざる蕎麦を食べていたが、掛け蕎麦も注文していた。僕は一応、ざる蕎麦を注文してみた。

夫婦二人で営んでいるので、注文してから出てくるまでにちょっと時間はかかるが、その時間も話をして過ごしていたので、そんなに気にならなかった。暫くすると中年の夫婦も2階に上がってきたので、4人がテーブルにつくようになってしまった。この時に僕の注文したざる蕎麦が来たんだけど、恥ずかしくて写真を撮れませんでした。すみません。

食べ終わる頃には一人になっていたので、こんな写真を撮ってみました。PA0_0004

ごちそうさまでした。

他にも色々と食べたかったのですが、用事の時間があり、次回に繰り越すことにしました。なかなか美味しく頂けましたので、また行ってみようと思います。