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北海道美術ネット別館

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■第5回フォトクラブ光風写真展 (3月18日で終了)

2007年04月04日 02時13分07秒 | 展覧会の紹介-写真
 2003年から毎年、札幌市資料館で、見ごたえあるネイチャーフォトを発表し続けているアマチュア写真家のグループ。
 際立った写真ばかり、というわけでもないが、これほど水準の安定したグループ写真展は、けっして多くはないと思う。
 ことしは、市川俊明さん、勘野光雄さん、相馬秀行さん、土岐秀昭さん、藤原三郎さん、堀口郁夫さんの6人が「水辺」というテーマで出品している。
 大半が、銀塩のカラー。モノクロは毎年、1点もない。

 市川さんの「天の川」が目を引く。
 天の川(銀河)の写真は、赤道儀で追尾して長時間露光したものがふつうで、星空と地上の風景を同時に写しこんだものは初めて見た(むろん、合成写真は別)。
 銀河は暗いので、星が点で写るような短い時間の露光では、ふつう写らないからだ。
 それが、この作品では、画面の下半分に滝と崖が写り、上半分には夏の銀河とおぼしき光の帯を横たえた星空が見えている。
 じつはこれ、この写真グループではめずらしくデジタルカメラで撮影したとのこと。感度はISO1600に設定し、25秒間露光した。
 なるほど、この時間の長さなら、星は点像で写る。
 雄冬の滝がしっかり見えているのは、駐車場の街燈がちかくにあるためという。

 相馬さんの「晩秋の滝」も佳作だと思う。
 札幌・平和の滝がモティーフ。この滝は多くのアマチュアカメラマンによって撮り尽くされた感がなきにしもあらずだが、この作品は、広角レンズをじょうずにつかい、すっきりとした構図にまとめている。
 水流のなかに、余計な落ち葉が見えないのも、すっきり感を高めている。 

 藤原さんの「湖畔の春」は、遠くに雪をかむった羊蹄山が見えているから洞爺湖だろう。
 画面の上方から、桜の枝が垂れている。真っ青な空。
 桜と雪山をくみあわせた、いかにも北海道らしい季節感をたたえた1枚だと思う。もちろん、構図的にも申し分のない作品だ。


3月13日(火)-18日(日) 9:00-19:00
札幌市資料館(中央区大通西13 地図C)


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