goo blog サービス終了のお知らせ 

北海道美術ネット別館

アート、写真、書など展覧会の情報や紹介、批評、日記etc。毎日更新しています

続・谷口百馬「農村乙女の像」をさがして―再び冬の旅(6) 2022年1月28日美幌→大空→北見

2022年02月22日 07時10分09秒 | 街角と道端のアート
(承前)

 女満別運動公園では積雪に阻まれて接近できず、よく見られなかった彫像ですが、大空町役場に入ったら、おなじ作品が、ロビーの正面に飾ってありました。

 
 数年前、日曜日に役場の前を通った際、彫刻があるのがガラス越しに見えていたので
「来れば何かあるだろう」
という確信はありました。

 そしてこれはなんの根拠もないごく個人的な感覚ですが、大空町役場庁舎は、訪れた人を役所の人がじろっとにらんだり排除したりすることはなく、なんとなく入りやすくてフレンドリーな雰囲気が漂っているように感じました。

 農村乙女は、短い半袖の軽装で、裸足です。
 左手を腰にあて、左足を軽く曲げて、岩かなにかの上に上げています。
 手足をすこし曲げることで、全身がゆるやかなS字カーブになっており、古典的な動感の出し方です。
 そしてあごを引き、遠くをじっと見つめています。
 



 銘板には次のようにあります。

  本像は昭和三十年農地改革
 十周年記念事業として彫刻家
 谷口百馬氏に制作を依頼し 
 旧庁舎前庭に農民一同により
 建設されたものであるが、損傷
 はなはだしく 新庁舎建設に伴い
 撤去し補修を加えて ここに保存
 することとしたものである。
 
    昭和六十年十一月


 ただ、おそらく初代はコンクリートかセメントだったと思われますが、再制作のこの役場の像と運動公園のブロンズらしき像の関係がよくわかりません。
 この役場の像は真っ白ですが、光沢があり、コンクリートでも石膏でもないように見えます。
 素材は何なんでしょう?


 なお、役場ロビーにはほかにも絵画などがあり、大空町はアートを大切にするマチなんだなあということが伝わってきます。
 それらについては、次項で紹介します。



 

過去の関連記事へのリンク
谷口百馬「八木吉助翁顕彰碑」 (オホーツク管内小清水町)
谷口百馬「横路彦吉翁像」 (オホーツク管内小清水町)

谷口百馬「土と水と」 (美幌町)
荒野像、ふたたび(美幌)
谷口百馬「神謡のピリカ」(美幌町)
「氷海の賦」(北見・温根湯温泉「大江本家」内)

懐かしの北見駅100周年写真展 (2011)






最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。