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北海道美術ネット別館

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■置戸コンテンポラリーアート(4) 2階

2012年08月26日 20時10分45秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
承前

 置戸コンテンポラリーアート、旧秋田小の1階から2階に続く階段と、2階に展示されていた作品の紹介。

 冒頭の画像は、我妻健児さん(北見)のインスタレーション「White」。

 不織布などを部屋につり下げ、白い空間を現出した。
 壁面には、縦長の絵画が規則正しく並んでいる。
 布は風を受けてゆるやかにゆれ、居心地の良いたたずまいをつくりだしている。

 長時間いると、ついうとうとしてしまいそうな、そんな気持ちの良い部屋になっていた。




 近藤アキさん(京都)の刺繍ししゅう作品。




 坪井洋子さん(北見)の陶芸。


 手前が、荒井善則さん(旭川)のインスタレーション「Soft Landing To Field In Oketo」。
 奥が坂元篤さん(北見)「記憶の垂線」。

 荒井さんは東海大で長く教壇に立ち、退職後も長野と旭川の双方を拠点として、国内外で精力的な活動を続けている。

 複数の素材を用いたインスタレーションが持ち味で、カラフルな色彩とあいまって、軽快な印象が強い。
 そして、その軽快さは、今回のような閉校跡の校舎とか、むしろ古さを漂わせる空間の中で生きるのではないかと思われる。

 一方、壁面には坂元さんのモノクロ、カラーの写真がいっぱい貼ってある。

 キャプションは一切ない。

 人物が写っているプリントが多いが、それが誰で、いったいいつ頃の撮影かは、わからない。
 しかし、時代を感じさせる衣服や自動車のデザイン、褪色たいしょくしたカラープリントなどから、その写真が刻んできた年月の長さがうかがわれる。
 変な言い方かもしれないが、写真というのは、20年とか40年保存しておけば、それだけでアートになってしまうのだ。それが家族写真であったとしても。


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□荒井善則展覧会情報 http://blog.goo.ne.jp/en-gallery
【告知】荒井善則個展 インスタレーション + 場の知覚から (2011年11月22日~12月4日、旭川)

 吉野隆幸さんと田丸忠さんは別項で。


2012年8月3日(金)~12日(日)午前10時~午後5時
旧秋田小学校(オホーツク管内置戸町秋田)



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