北海道美術ネット別館

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【告知】荒井善則個展 インスタレーション + 場の知覚から (11月22日~12月4日、旭川)

2011年11月22日 21時23分11秒 | 展覧会等の予告
 旭川の東海大で長く教壇に立ち、退職後も旭川と長野県をダブル拠点として、精力的に制作と発表を続けている荒井善則さん。
 あらためて、案内状に細かい文字でびっしりと印刷された略歴を見る。下に写したが(これでも、二十数回におよぶという個展の一部は省略している)、大変な活動ぶりである。プリントアドベンチャー、水脈の肖像、北海道立体表現展といった、1990年代からゼロ年代にかけて道内の美術シーンをにぎわした大型展覧会にほとんど皆勤なのである。
 さらにいえば、「北海道の美術シーン」がともすれば札幌中心になりがちな中で、それぞれの展覧会が札幌一辺倒の弊をまぬかれてきたとすれば、旭川に荒井さんがいて、フットワーク軽く活動していたという要因は、決して無視できまい。逆に言えば、荒井さんがいなければ、それぞれの展覧会は札幌とその周辺だけで小さくまとまっていたかもしれないのだ。
 さように、道内の現代美術に対する貢献度は大きなものでありながら、少なくとも筆者は(北海道美術ネットは、といいかえてもいいが)、荒井芸術をじっくりと論じる機会を逸し続けてきたといえる。ようするに、ちゃんと書いて紹介したことがあまりに少なかったのだ。

 というわけで、この個展にもたぶん行けないだろうから、「ちゃんとした紹介」はまだ先延ばしにしているのだが、いつの日かあらためて荒井さんに話を聞き、たとえばほとんどすべての作品の題に用いられている「Soft Landing to」というフレーズの意味は何かなど、いろいろなことをつづってみたいという希望は捨てていないのである。
 


2011年11月22日(火)~12月4日(日)11~5時、月曜休み
デザインギャラリー(旭川市宮下通11 蔵囲夢)


1992 北見現代美術展
   ソウル-サッポロ展(韓国)
1994 アートセッション展
   うつろう空間展
   サッポロアヴァンギャルドの潮流展
1995 現代日本の美展(コペンハーゲン)
1996 北海道アンデパンダンとその後の展開
   プリントアドベンチャー展
1997 ソウルプリントアドベンチャー展
1998 アジアプリントアドベンチャー展
   水脈の肖像
2000 日本現代美術展(ボリビア)
   個展(ヨーテボリ芸術協会)
   水脈の肖像
2001 北海道立体表現展
2002 RELATION 夕張
   水脈の肖像
2003 アジアプリントアドベンチャー
   北海道立体表現展
2004 木と語る作品展
   個展(トーマッセンギャラリー)
2006 北海道立体表現展
   水脈の肖像
   北見現代美術展
2007 水脈の肖像・韓国展(ソウル)
   Finish and begin 夕張市美術館の軌跡明日へ
2008 アジアプリントアドベンチャー展
   北海道立体表現展
2009 始めからのスタート展
   水脈の肖像
   街かど美術館@つちざわ
2010 個展(旭川・デザインギャラリー)
   北海道立体表現展
   小布施・境内アート展
2011 個展(銀座クオリア画廊、ギャラリー羅山)
   小布施・境内アート展
   帯広コンテンポラリーアート展
   ハルカヤマ藝術要塞
   街かど美術館@つちざわ   




・JR旭川駅から約500メートル、7分


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