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北海道美術ネット別館

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■上砂川・北の創造者達展07

2007年07月02日 23時49分46秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
 空知管内上砂川町でまちおこしに頑張っていた「グループ創夢会」による「北の創造者達展」が、最後を迎えるというので、見に行ってきました。

 4年前には、「さわやかトイレ」の前の広大な遊休地にたくさんの作品が点在していましたが、今回は旧上砂川駅の駅舎とその周辺だけ。
 ちょっとさびしいですね。
 なんだか、展覧会が終了するのも、わかる気もします。

 冒頭の画像は、札幌の本田滋さん「創夢」。
 本田さんは前日、上砂川で“車中泊”して、この絵を仕上げたのだそうです。車にキャンバスや画材を積んでいるんですね。
「家に置く場所が無いので、車が画室がわりなんです」
と、本田さんはおっしゃっていました。
 こんなこと言うと、失礼かもしれませんが、いつもの風景画より勢いがあって、筆者は好きです。

           

 おなじく札幌在住の石炭画家早川季良さんは、プラットフォームに9点ならべていました。
 早川さんは、石炭を画材にした絵で知られます。黒っぽく、荒々しい画肌が、地底の世界を思わせます。
 画像は、左が「絆」、右が「夢幻」。
 ほかに「流転」「闘魂」「雲上菩薩」「黒い紋章」「地底のメロディー(カタルシス)」「慈愛」「森のボス」。


           

 新道展会員の伊藤武義さんは上砂川在住。
 木片をキャンバスに貼り付けた絵画で知られています。
 両端の作品は「諸行無常」。
 中央の、ガラス玉を載せた立体は「求」。


                 

 遊佐信美さん「花火」。


                 

 橋本静男さん「森」。
 てっぺんで縄跳びしているように見える青い生き物?がかわいいです。
 橋本さんは「沈没」も出品。


                 

 菅原竜美さん「水車小屋」。
 美術、というよりは、作り物といった感じ。
 ほかに、SLと貨車の模型に花壇を乗せた「汽車ポッポ」も出品。

 向こう側に見えるのは、すでに稼動していない無重力実験施設。
 その手前の空き地が、かつての「北の創造者達展」会場だったんですが。

 旧上砂川駅(悲別駅の看板がかかっている)の中にも、会員が所蔵する絵や、炭鉱全盛期の上砂川の写真などが展示されていました。
 絵のなかでは、故菊地又男さんの「自画像」が、思わぬヒロイモノ(といっては失礼かもしれませんが)でした。早川さんの所蔵品のようです。

 会場でお会いした本田さんは
「展覧会のノウハウは年配の人が持っているのだから、若い人に引き継げればいいんですがね」
と話しておられました。
 展覧会は今回で終わりますが、上砂川の人々の、アートを愛する心は、わすれません。関係者の皆さん、お疲れさまでした。



道新北空知版を引用したエントリはこちら

2003年の展覧会


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3 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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本田滋さん (川上@個展deスカイ)
2007-07-04 00:36:56
最近、本田滋さん関係の話題に触れることが多いです。
実に伸びやかな絵を描く方なのですねえ。
絵はやはり楽しいものです。

それと早川さんは現在札幌在住なのですね。知りませんでした。

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早川さんの住所 (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2007-07-04 01:05:56
「札輝展」の代表なのですっかり札幌と思い込んでいましたが、上砂川の方のようです。いずれにしても確認が取れませんので、横線で抹消しておきます。
ご指摘ありがとうございました。これからも、どしどし厳しく、お願いします。
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Unknown (永江聡)
2013-01-02 17:04:18
JR深名線路線バス廃止
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