札幌の陶芸家、蔦井乃理子さんが個展を開いています。
銀彩を生かしたモダンな食器が、古い民家を改装した会場とぴったりマッチして、良い雰囲気を醸し出しています。
変な言い方ですが、フォトジェニックというか、すごく写真を撮りたくなる会場なんです。
こちらは新作のお皿。
平らなつくりで、高台がないかのように見えますが、底の部分が厚くなっていて穴があいて、持ちやすくなっています。高台のへりが太い、といえば、わかるでしょうか。
やはり新作ということで、気持ちがこもっているそうです。
「不思議なことに、そういう器は、売れていくんですね。この皿も、私の好きな料理屋さんで使ってくれたらいいなあと思いながら作っていたら、何にも言ってないのに、そこのご主人が来て、買っていきました」
と蔦井さん。
逆に、定番のものを、気乗りせずに作ると、決して手を抜いているわけではないのに、売れ残ってしまうとのこと。
やはり、作者の心が、見る側にもつたわるということなのかもしれません。
会場にある古い家具やテーブルが、蔦井さんのうつわを引き立てています。
次の写真、右側は、銀の持ち手がついたおしゃれなデザインです。
モダンな和食に合いそうな皿や、フリーカップ、コーヒーカップなどが並んでいます。
古い器を、植木鉢として使っているものもありました。
蔦井さんは近年、東京・麻布のギャラリーで個展を開くことが多かったのですが、閉店してしまったそうです。
個展自体は4年ぶり。札幌での個展も6年ぶりとのことでした。
2014年10月1日(水)~6日(月)正午~午後7時(最終日~午後5時)
CONTEXT(札幌市中央区南21西8)
【告知】“ARTISTA” 蔦井乃理子×加藤宏子×SIRI SIRI 岡本菜穂 (2012)
■自然の恵みをいただく食卓(2008年)
■蔦井乃理子うつわ展 (2008年)
■蔦井乃理子 Q...Question (2008年)
■蔦井乃理子 土の鍋展(07年11月)
■Noriko Tsutai clay work Q....Question (2004年)
■蔦井乃理子陶展(2003年)
・市電「東屯田通」から約150メートル、徒歩2分
・じょうてつバス「石山通」から約510メートル、徒歩7分
・地下鉄南北線「幌平橋駅」から約1.35キロ、徒歩17分