(承前)
Mon Coeur(モンクール)といえば、札幌の道立近代美術館の北西側にあった小さなパン屋さんで、イートインのスペースがあったり、詩集が置いてあったり、絵画展が開かれたりしていて、筆者も何度か足を運んだことがありましたが、いつの間にか釧路に移転していました。
多くの釧路市民が家を建てて住んでいそうな昭和地区などではなく、北大通などの中心部でもなく、幣舞橋ぬさまいばしを渡って南大通 . . . 本文を読む
驚きの訃報が飛び込んできました。
卓越した画力でこの30年余りの道内日本画をリードしてきた画家の吉川聡子さん(52)が6月18日に亡くなったとのことです。
下のURLはご本人の Facebook です。
https://www.facebook.com/y.satoko/posts/2988048911517301
上記のFacebook には
また、入院直前まで描いていた絵の展 . . . 本文を読む
北海道新聞2021年6月12日「おくやみ」面の函館市の項に載っている
「柴山勝さん(77)」
という方は、道内を代表する陶芸家のひとり柴山勝さんと思われます。
住所が完全に一致しています。8日に死去され、葬儀は終了しています。
柴山さんというと、朱色などの鮮やかな色彩で、カニや魚介類を力強くにぎやかに絵付けした器が、まっさきに思い出されます。
いかにも、津軽海峡に面した旧戸井町に窯を持ち . . . 本文を読む
(承前)
2日間にわたり「「SAPPORO UNDERGROUND NECCO」とオルタナティブスペースの系譜」と「ギャラリーミヤシタと宮下明美さんのこと」という長大な記事をアップしてきたので、札幌のギャラリーおよびそれに準じる会場の減少の3回目は、簡単にいきます。
南円山地区のビンテージショップとギャラリーのあるペコラネラ(pecoranera)が7月に店をたたみ、東京に移転するそうです . . . 本文を読む
北海道新聞2021年6月7日おくやみ面に、函館の画家、外山欽平さんの名前がありました。
82歳でした。
外山 と やまさんは1937年(昭和12年)、函館生まれ。
函館中部高校から武蔵野美大で洋画を学び、帰郷後は函館大谷高校で教壇に立ちました。
87年に退職し、五稜郭の毎年夏の風物詩として知られる「函館野外劇」の創設に携わりました。
画家としては抽象画一筋で、1997~98年からは . . . 本文を読む
(承前)
札幌のギャラリーおよびそれに準じる会場の記事2本目。
話としては昨年のことなのですが、いつまでも黙っているわけにもいかないので。
1980~2010年代の札幌で最も個性的なギャラリーの一つだった「ギャラリーミヤシタ」(札幌市中央区南5西20)は、2022年夏でクローズします。
主宰者の宮下明美さんが昨年11月に亡くなったためです。
最近、足を運ばれた方は、入り口の芳名録 . . . 本文を読む
これから、札幌のギャラリーおよびそれに準じる会場がさらに減っていく件について、3本続けて記事を書きます。
パフォーマンスグループ「近未来美術研究所」の代表で、デザインの指導など幅広い活動を行っている荒木由聖さんが個人で運営してきたスペースである SAPPORO UNDERGROUND 「NECCO」が近く閉鎖されることを、1日に荒木さんがツイッターとフェイスブックで発表しました。
最後のプ . . . 本文を読む
北海道新聞2021年5月20日「おくやみ」の釧路・根室の項にある中江紀洋さんは、道内を代表する彫刻家・立体造形作家の中江さんではないかと思われます。
77歳でした。
中江さんは釧路生まれ。
武蔵野美術大の卒業後、釧路に戻り、父親の調理師専修学校(現在は閉校)を継ぐ一方で、創作活動に取り組んでいました。
自由美術と全道展の会員でしたが、1996年に退会しています。
筆者が印象に残って . . . 本文を読む
北海道新聞2021年5月13日「おくやみ」面、札幌市北区の項に載っている大林雅さん(78)は、画家の大林さんではないでしょうか。
大林さんは新道展会員で、美術文化協会の会員の時期も長かったです。
(冒頭画像は2008年の美術文化協会北海道支部展)
個展は多くありませんが、今はなきギャラリーたぴおでのグループ展によく参加しており、さらに、2004年ごろまでは札幌時計台ギャラリーで3人展「吞展 . . . 本文を読む
北海道新聞の2021年4月19日おくやみ面の、オホーツク管内訓子府町の項に載っている苅田賢さんは、オホーツク美術協会会員で陶芸に取り組んでいた苅田さんではないかと思われます。
苅田さんは北海道新聞1999年1月26日夕刊オホーツク面「自由席」によると、国家公務員を退職して「ボケ防止に」と陶芸を習い始めたところ、すっかり熱中してしまい、常呂町(現北見市常呂)の窯に通って技術習得に励みました。
. . . 本文を読む
告知をわすれていましたが、小樽市の「森ヒロコ・スタシス美術館」が4月11日から再開しています。
下の引用は、同日付の北海道新聞小樽・後志版から。
小樽の銅版画家故・森ヒロコさんの作品を展示する私設美術館「森ヒロコ・スタシス美術館」(緑1)が11日に4年5カ月ぶりに開館するのを前に、オープニングセレモニーが10日、同館で行われた。
森さんは2017年5月に74歳で亡くなった。セレモニー . . . 本文を読む
札幌で年3回発行されている「美術ペン」が、クラウドファンティングで刊行資金を募っています。
くわしくは
「今年で55年を迎える美術ペンを継続させたい! https://actnow.jp/project/artpen/detail」
をご覧ください。
このサイトを見るまで、初期の「美術ペン」の表紙がカラー刷りであったことを知りました。
筆者が初めてこの媒体を手にした1996年以来、モノク . . . 本文を読む
(承前)
世の中には
「オーナーが確固たる審美眼をもって、借り手を選んだり、企画したりするギャラリー」
と
「特にポリシーはないが、担当者が利用者の相談にのってくれ、融通が利くギャラリー」
とがあると思います。
来年3月末をもって閉店する札幌のギャラリー、アートスペース201は、典型的な後者でした。
美術の業界では前者ばかりが評価されるきらいがあるように思えますが、借りる側からすると、アー . . . 本文を読む
残念なお知らせです。
札幌市中央区南2西1の山口中央ビル5、6階で、1989年から貸しギャラリーとして親しまれてきた「アートスペース201」が17日、2022年3月末で閉まると発表しました。
現代アート、絵画、写真、書道、ハンドメイドから演劇公演に至るまで、運用が柔軟(拝み倒せば夜遅くまであけてくれるなど)で、多くの美術愛好家に親しまれてきました。
二つのフロアで計5室というつくりもあっ . . . 本文を読む
EXPOSURE : NATIVE ART AND POLITICAL ECOLOGY
from 2021 August 13 (Fri.) to 2022 January 23 (Sun.)
at IAIA Museum of Contemporary Native Arts (MoCNA)
8月13日から来年1月23日、米国ニューメキシコ州サンタフェにある「IAIA ネイティブアート現 . . . 本文を読む